こんにちは。0.1.2才おやこ専門保育士の柳です。
「育休明けのことをそろそろ考えないといけないなあ」「私は子どもの頃幼稚園だったけれど、保育園ってどうなの?」
幼稚園と保育園の違いについて…何となくはわかるけど、よく分からないという声をよく聞きます。今回は、幼稚園と保育園の違いって何?
チェックポイントについてお話ししていきますね。
目次
幼稚園と保育園の違いって?
保育園がいいのかな?幼稚園がいいかしら?
そもそも幼稚園と保育園の違いがわからないと選びようがないですよね。
ここで違いについて、見ていきましょう。
幼稚園 | 保育園(認可園) | |
所管・目的 |
文部科学省 「幼児を保育し,適当な環境を与えて、その心身の発達を助長すること」(学教法第77条) |
厚生労働省 「保護者の委託を受けて、保育に欠 けるその乳児又は幼児を保育すること」(児福法第39条) |
対象年齢 | 3才から小学校就学前の幼児
(公立幼稚園は4才からの2年保育が多い) |
0才から小学校就学前の乳児・幼児 |
保育料 | 私立は幼稚園が設定
公立は自治体が設定 |
自治体が保護者の所得に
合わせて設定 |
保育時間 | 9時から14時
(基本保育時間は4時間)預かり保育をしている園も増えている。
|
8時半から16時半くらい
(標準保育時間は8時間) 延長保育として朝は7時半、夕方は19時20時まで保育をしている園が多い。(園によって違いがある) |
給食の有無 | 任意(保護者のニーズによって、園によっては週に何日か宅配型の給食などがある園が多い) | 義務 給食室調理の給食 |
先生の免許 | 幼稚園教諭免許状 | 保育士資格証明書 |
保育園は0歳からの児童福祉施設・幼稚園は3歳からの教育施設
幼稚園と保育園では、管轄・法律が違います。
- 幼稚園 文部科学省の管轄の「教育施設」という区分ですので、先生は教諭免許が必要です。
- 保育園 厚生労働省の管轄の「児童福祉施設」となり、保育士は国家資格です。
幼稚園とは
幼稚園は決められた年齢になれば、基本的には入園できます。
ただ人気の園では、2歳児プレクラスに入らないと入れなかったり、抽選だったりする園もあります。
ちなみに私の娘が通っていた大学付属の幼稚園は、願書配布の前日から泊まり込みで並んでいました。ちょっとやり過ぎな気もしますが、子どものためなら親も頑張るのでしょうね。
ただ幼稚園は保育時間が保育園に比べて短く、夏休み・冬休みなどの長期休暇もあります。両親ともにフルタイムで仕事をしているのであれば、保育園を選択する人が多いでしょう。
でも最近は幼稚園でも延長保育が充実していたり、夏休みや冬休みでも預かり保育を実施している園もあるので、両親が共働きでも幼稚園に通っている子もいます。
保育園とは
一般的に保育園は、「保育に欠ける事情」がある子どもが利用する施設。
保育に欠ける事情とは、保護者が仕事や病気などで子どもの保育ができない状態のことを言います。自治体によって保育に欠ける事情に対して優先順位があり、入園が決まります。
なかなか入園できない待機児童の問題にもなっていますよね。
ですから保育園を希望するには条件があり、その条件は自治体によっても違っていてやはり都市部は激戦になっていますよね。
ご自身の状況と照らし合わせて、お住まいの地域の保育園入園条件を調べてみてくださいね。
幼稚園と保育園の料金(保育料)の違いは?
気になるのは、毎月の保育料ですね。どのような違いがあるのでしょうか?
幼稚園 上記の表にあるように私立幼稚園は各幼稚園が保育料を設定し、公立幼稚園は自治体が設定します。
年間の保育料(入園金なども含む)公立幼稚園:約22万2千円 私立幼稚園:約49万8千円(子供の学習費調査 平成26年度 文部科学省より)
保育園 各自治体が保護者の所得によって制定している。
例えば江戸川区で世帯年収が450万円の家庭なら0〜2才は21800円、3〜5才は14500円。
世帯年収が800万の家庭なら、0〜2才は39000円、3〜5才は22900円。(認可園の場合)
認可園に入れなかったりして無認可の保育園になると、もっと高額になります。
最近は認可園が足りなくて待機児童解消の策として、無認可の保育園でも補助金を出している自治体もありますので、ご自身の自治体でチェックしてみてくださいね。
幼稚園と保育園、どっちがいい?
ここからは、幼稚園・保育園でそれぞれ幼稚園教諭・保育士として勤めていた私の完全な主観でお話ししていきますね。
一言で言うと、「選べるのならどっちでもいいよ♪」です。
「え〜いきなり投げやり!?ここまで読んで損した」と怒らないでくださいね。
保育園の特徴
保育園は保育時間が長い分、朝から遊んで給食を食べて、お昼寝をしておやつを食べて…と本当に1日のほとんどの時間を保育園で過ごします。
0歳から6歳まで一緒に生活をしているので、自分より大きなお兄ちゃんやお姉ちゃんに憧れ真似をしたり、自分より小さな赤ちゃんを抱っこしたり。
保育時間が長いので遊び込む力もつくし、良い意味でも悪い意味でも揉まれて、[生きる力・生活力]がつきます。
幼稚園の特徴
幼稚園は、3歳までお母さんとゆったり過ごしていることが多く、年少さんで入園する時は、ママと離れるのが悲しくて大泣きするのは、4月の幼稚園の風物詩です。
保育時間は短いですが、幼稚園によって保育方針がバラエティ豊かなことが多いです。
子どもを主体として自由に遊び込むことを大切にしている園・英語やスイミングを保育時間内に行う園・シュタイナーやモンテッソーリなど独自の保育をしているところ・泥んこ保育をしているところ・芸術的なことを大切にしている園…など様々です。
主役は子ども自身
もちろん各家庭のライフスタイルや教育方針によって、選択肢は限られてくるのですが、幼稚園でも保育園でも一番大切なのは、そこで生活をするのは子ども自身です。
だから、子どもが楽しんで通える保育をしている園を選んでほしいなと思います。
待機児童の多い自治体だと保育園を選べない場合もあると思いますが、必ず園の見学には行ってほしいです。
保育園説明会の話
これはあるお母さんに聞いた話ですが、[うちの保育園は英語も楽器も体操も力を入れていて英才児を作る、幼稚園に負けない教育をしています!]という方針の保育園説明会に行ったそうです。
とても素敵な園舎で、きれいな雰囲気だったそうです。でも、あれ?なぜかいるはずの子どもたちがいない?
園で子どもが普通に遊んでいる日常の子どもたちの様子を見たかったのに、その説明会の時間は園庭に子どもの姿はないし、保育室も一切見せてもらえなかったそうです。
園に「なぜ子どもを見せてもらえないのか?」と聞くと、子どもの気が散るから…との、なんとなく納得のいかない答えでした。
ただその説明会では、10名くらいの子どもたちが立派な楽器演奏を発表してくれたそうです。
そのお母さんは、「きっと楽器演奏をした10名の子どもたちは、選抜された先鋭の子だな。そういう子しか見せたくないということは、選ばれなかったり上手にできない子は[できない子]として扱われるんだ…」
そう考えて、入園を辞めました。
でも、同じように説明会に行った他のママたちは「ここの園は英語も体育もやらせてくれるからここにする!」とすんなり入園候補に決めたそうです。
やはり、同じ事柄を見てもその人の価値観で全然見え方が違うのですね。園選びもきっと同じで、評判が良い園だからといって、我が子に合っているかはわからないですよね。
幼稚園と保育園のまとめ
結局は幼稚園でも保育園でも、[ホームページを見ただけではわからない、行ってみないとわからない]ことがあるし、[親の価値観][子どものタイプ]によって、考え方が合う・合わない園もあるということだと思います。
普段の日に個別に見学をすれば、開放日とちがって普段の様子により近い保育・子ども・先生の様子が見られると思います。
親の第6感はけっこう当たることが多いもの。
それぞれの園の雰囲気、カラーがあるので、純粋に『好きだなあ』と思うか、ちょっとちかうぞ?と思うか感じてみてください。
何よりも大切なポイント
子ども達の目がイキイキしているかどうか、先生方はひとりひとりの子どもを丁寧に見ているか。
遠慮なく、じっくり観察してみてくださいね♪
*参考 いわゆる「幼稚園と保育所の一元化」について 文部科学省
子供の学習費調査 平成26年度 文部科学省
おうち子ども教室♡いちご組
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やなぎ あいこ
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