こんにちは。保育士の柳です。
待望の第二子赤ちゃんの誕生!
上の子も大きくなってきたし、今度は二人目だから余裕を持って育てられそうだなあ。
久しぶりのふわふわ新生児赤ちゃんとの生活を楽しもう♪…そう思っていたのに…。
「聞いてないよー!想像以上に大変なんですけどー!」と叫んでいる、二人目育児真っ最中の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
イメージがつかないと言う方のために、よくママたちから聞く二人目育児あるあるシーンをご紹介しますね。こんな感じです。
下の子が泣いたので抱っこしたら、上の子がやきもちを焼いて「だっこ〜!」。自分を抱っこしろと泣きながら訴えてくる…
仕方ないので下の子を下ろして上の子を抱っこすると、今度は下の子が大音量で大泣き。
かわいそうになり、よし!とがんばって両腕でふたり一緒に抱っこすると上の子がまた泣きだし、子ども二人は鼻水とよだれと涙まみれになって腕の中で大泣き…
「もー!ママだって泣きたいよ〜!!」
もうちょっとした、修羅場ですよね。笑
このようなシーンを毎日のように繰り返すこともある、二人目育児。
「わかるわかる〜!」とうなずいている経験者ママもいらっしゃるのではないでしょうか?
そういう私もそのひとりなのですが。
もちろん大変なことばかりではなく嬉しいこともたくさんある、二人目育児。
今回はママたちの声をご紹介しながら、実際に二人目育児で悩んだこと・上手に乗りきれる方法などをご紹介していきます!
二人目育児を現在がんばっているママ・パパ、これから二人目育児が始まる方に少しでも参考になったら嬉しいです。
子どもは社会の宝物
宝物を育んでいるママ・パパも、もちろん子どももみんながハッピーでいられる、自分たちだけの方法を一緒に見つけていきましょう!
目次
1.二人目育児が大変な原因
先ほどご紹介した二人目育児のちょっとした修羅場シーン。
上の子との歳の差によって大変さや悩みの種類も少しずつ違ってきますが、どうして二人目育児は大変だと言われるのでしょう?
1-1.二人目育児は大変|3つの原因
具体的にどんな原因があるのでしょうか?3つの原因をみていきましょう。
1-2.原因1|上の子の赤ちゃん返りが大変
二人目育児で一番よくある大変さは、上の子の赤ちゃん返りです。上の子の気持ちになって考えてみましょう。
今までは自分だけがパパやママ、おじいちゃんもおばあちゃんもすべてが自分だけに注目していたのに、ある日突然やってきた赤ちゃんによってそのみんなの注目を奪われたような気持ちになるのでしょうね。
ママやみんなの関心を自分に向けようとして、いつもは自分で食べられるご飯も「食べさせて」と自分で食べなくなったり、四六時中抱っこをせがむようになったりするのです。
上の子への配慮が大切だとはよく言うけれど、具体的にどうしたらいいのか悩むママは多いです。
1-3.原因2|ママの産後のホルモンバランスの変化が大変
産後ママの身体は赤ちゃんの頻回授乳などで慢性的な睡眠不足、そしてホルモンバランスの乱れなどで自律神経が乱れがちです。
出産前に比べて、ストレスや不安をぐんと感じやすい傾向にあるのです。
そんな不安定な状態の中、赤ちゃんのお世話に上の子の子育てと慣れない二人目育児がスタートするため、心も身体も悲鳴をあげてしまうのです。
1-4.原因3|生活リズム・寝かしつけが大変
赤ちゃんと上の子の起きる時間や寝る時間が違うので、それぞれ別々に寝かしつけるようになるので大変です。
また、上の子の習い事や保育園・幼稚園・学校などの送迎や行事など、全て上の子に合わせていくのでまだ小さな赤ちゃんの頃から連れ回すようになります。
オムツや着替えなど赤ちゃんグッズの荷物と上の子の荷物を持って外出するので、いつもすごい量の荷物です。
2.二人目育児の大変さを解消するには?
3つの大きな原因がわかったので、次は具体的にどう対処をしていけばいいのか?
対策をご紹介します。
2-1.対策1|ひとりっ子作戦
15分でもいいから上の子とふたり1対1、もしくはパパママと上の子だけの時間を作ってみてください。ひとりっ子のように。
どんなに気をつけていても、普段はどうしても小さな下の子に手がかかってしまいますよね。
だから下の子のいないところで、手をつないでお散歩をするのもよし、お膝の上に座らせて上の子だけに絵本を読んであげるのもよし。
「赤ちゃんを人に預けるのはかわいそう」という人もいますが、まだ人見知りをしない時期だからこそ預けやすいということもあります。今は上の子の心を満たしてあげることが大切なのだと思います。
とにかく下の子のいないところで1対1で関わる時間を作ってあげると、自分も大切にされているんだなと再認識できます。
上の子の心が満たされたら、きっと大きくなったら教えなくても自然と下の子にも優しくしてくれるようになります。
2-2.対策2|魔法のハッピーワード作戦
2-2-1.ハッピーワード
「おにいちゃん(おねえちゃん)だって甘えたいよね」
「さすがおにいちゃん(おねえちゃん)だね!」
「◯◯くん(ちゃん)、大好きだよ。」
「生まれてきてくれて、ありがとう」
幼いながらも上の子は我慢していることが多いです。
だからこそ「◯◯ちゃんが待っていてくれたから、赤ちゃんを寝かしつけられたよ。ありがとう」とか、お手伝いをしてくれた時は「さすがおにいちゃん(おねえちゃん)だね!」と認める言葉や、誇りを持たせるような言葉をかけてあげてください。
きっと、子どもなりに認めてもらえて嬉しい気持ちになります。
2-2-2.NGワード
反対に二人目育児で、ついつい使ってしまいがちなNGワードです
□ガマンしなさい系
言ってしまうことば「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから…」。
(この後に続くのは、大体「ガマンしなさい!」「じぶんで出来るでしょ!?」など命令形)
はあ〜。なんだかお兄ちゃん・お姉ちゃんの気持ちになって切なくなってきた…。
実は私もお姉ちゃんです。笑
□下の子あげ&上の子さげ系
言ってしまうことば「妹(弟)ちゃんは、えらいねえ〜。お兄ちゃん(お姉ちゃん)のくせにおかしいね〜」
(この後に続くのは「どうしてできないの!?」「◯◯ちゃん(下の子)の方がおりこうね〜上手ね〜」など。)
妹や弟と比較されしかも下げられた時には、上の子のプライドはズタズタです。
親としては、上の子にがんばって欲しくて軽い気持ちで言うのかもしれません。でも逆効果です。
下げなくてもいい子ども自身の自己評価を、ぐーんと下げてしまう言葉です。
もし上記のようなNGワードを、つい感情的に怒りに任せて言ってしまった時は、落ち着いてからその日のうちにすぐ子どもにきちんと謝りましょう。
できれば下の子がいないところで、「さっきは怒りすぎてごめんね。◯◯ちゃんが大好きなんだよ」ときちんと言葉にしてぎゅーっと抱きしめたら、子どもの心に刺さったトゲのようなコトバは溶けていくと思います。
2-3.対策3|おんぶ作戦
おんぶは昔から使われていますが、とても便利です。下記は、実際におんぶで二人目育児を乗り越えた方の声です。
「下の子は、とにかくずっとおんぶをしていました。
家の中ではおんぶさえしていれば落ち着いて機嫌よくしてくれます。
肩はこるけれど抱っこと違って両手が空くので、家事でも上の子の面倒でも何でも出来ちゃいます。
友だちとランチやお茶する時もおんぶで、ゆっくりおしゃべりができました。
おんぶ無しでは、二人目育児ができなかったと思うくらい便利でした。」
やっぱり昔の人が考えたおんぶは、主婦の知恵なのですね。
2-4.対策4|誰かに頼ろう作戦
ここまではひとりでも何とかできる方法をお伝えしていました。
でも、子育てはひとりではできません。
アフリカには、『子どもひとり育てるには村ひとつが必要』という言葉があるそうです。
まさに子どもは母ひとりどころか、村中の老若男女の知恵や機動力、教えを持った様々な人たちが集まって、やっとひとりの子どもを育むということです。
現代の日本の子育ては、未だに母ひとりに重い子育ての責任があることが多いように思います。
もちろん家族であるパパ、おじいちゃん、おばあちゃんに頼れるならどんどん頼って子育てをした方が良いです。
もし頼れる人が周りにいなかったら、近くに住む同じくらいの子どもを持つ人とつながっていきましょう。
私自身も親に頼れなかったので、近くのママ友と助け合って子育てをしてきました。
まさに遠くの親戚より、近くのママ友。
ぜひ助け合える子育て仲間を見つけてくださいね。
3.二人目育児の悩み
子育てには悩みがつきものですが、二人目育児ならではの悩みもあります。
今回はふたつの悩みをみていきましょう。
3-1.上の子がかわいく思えないときがある
同じ我が子なのに上の子と下の子、同じようにかわいがることができない…と人知れず悩んでいるママは意外と多いものです。
真面目なママほど、なんてひどい母親なんだと思い悩んでしまうようです。
どの子も平等に無条件に可愛い。
もちろんそれが理想です。
でも親だって完璧な存在ではなく、ひとりの人間です。
たとえ親子でも相性や気質が自分と合う子・少し合わない子がいるのは当然なのかな、と個人的には思います。
特に下の子は上の子に比べてまだ小さいし、可愛いのは当たり前。
何もかも初めての上の子に比べて、下の子の成長は見通しも立つし心配も少ない。だから余裕もありますしね。
何よりも、下の子は小さくて可愛いですもん。
でもだからといって、自分の感情のままに下の子だけ可愛がり上の子に冷たくするようなことは、親としてというか人として絶対にダメですよね。
もしかしたら今はどうしても相性が合わない、そんな時期なのかもしれません。
3-2.上の子が下の子を叩く。どうして?
Q.「上の子は1歳10ヶ月男の子。おうちに赤ちゃんがやってきてから、すぐ泣くし赤ちゃん返りをしている様子。
最近ではいたずらをして叱られると、赤ちゃんのところまで走っていきピシッと顔を叩いたり上に乗ったりする。それでさらに叱ることになり、大泣きして悪循環に。
上の子ばかり叱りたくないのに、どうして叱られるようなことばかりするのでしょうか?」
A.1歳代の子どもでは、まだ聞きわけがないのも当たり前。ママもきっとそれはよくわかっているのだろうけど、赤ちゃんに何かあってはいけないと思い叱ってしまうのですね。
叱られるとまた赤ちゃんに八つ当たりしようとする。負のループになってしまっていますね。
ここで少し上の子の気持ちになって考えてみましょう。
2歳くらいまでの間に主に母親との信頼関係が確立していくのですが、妊娠中は精神的にも体力的にも充分に上の子に接することはできないこともあったでしょうし、出産時はママの入院中もたくさんガマンしたのです。
そう考えると、今はまだまだ上の子を中心にしてあげなくてはいけない時期なのだと思います。
しばらくは上の子7:下の子3くらいの割合で上の子に手をかけて赤ちゃん返りも認めてあげると良いと思います。
ただ、下の子赤ちゃんに危ないことをしないよう穏やかに諭しながら、上の子が落ち着くまでは赤ちゃんはベビーベットなどいたずらができない場所に寝かせてあげましょう。
まとめ
最後は、引き寄せ言霊作戦!合言葉は「なんとかなるさ〜♪」
昔読んだ本に、こんなことが書いてありました。
「うまくいかなかったらどうしよう…?」と不安や心配なことばかり考えていると、心配は「心を配る」ので不安・よくない心配な方に実際に物事が進んでしまうのだそうです。
それを知ってから私は心配なことがあると、心配を除くための具体的な対策・やるべきことをやったら、あとは「ま、いっか」「なんとかなるね」と口に出して言うようにしています。
そうすると本当になんとかなっちゃうんですよね。
私の場合はテキトーに使いすぎ注意!なのかもしれませんが。笑
子どもは、ママが大好きです。
笑っているママはもっと大好きで、ママの笑顔は魔法なんです。
ちょっと悲しいことがあっても、いやなことがあっても、お日さまみたいなママの笑顔を見たら全部吹き飛んでしまうんです。
まさに「笑う門には福来たる」。
心配なことが頭をよぎっても、唇の口角を上げて「なんとかなるさ〜」と笑顔になりましょ。
きっと心配なことも忘れて、いつの間にか子どもがすくすく育っていきます♪
二人目育児は子どもが小さい頃は大変なこともありますが、子どもはいつまでも幼いわけではありません。
毎日毎日大きく成長していき、そのうち親がいなくても兄弟同士で遊んだり助け合ったりするようになり、時にはケンカをしながらもこの先ずっと親がいなくなっても助け合って生きていくのです。
兄弟・姉妹がいるからこそ嬉しいことや喜びは何倍にもなるし、大変な時は助け合っていってほしいですよね。
今の皆さんの悩みは無駄なんかではなくて、将来子どもたちが大きくなって兄弟姉妹が仲良く助け合っていく未来につながっていきます。
また困ったり悩んだりした時は、ここのコラムに来てくださいね。
あなたの子育ての伴走者になれたらとても嬉しいです。
おうち子ども教室♡いちご組
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