こんにちは。保育士の柳です。
離乳後期・完了期くらいから、1日3回の食事では足りない栄養を補うため、食事におやつをプラスするようになります。
そこで、離乳後期から大人まで食べられるおやつ、そしてそのままおかずの一品にもなっちゃう手作りおやつをご紹介します。
手づかみ食べにぴったりのおやつです。
手づかみ食べなんて、おサルさんみたいでお行儀が悪いと思っていませんか?
とんでもない!子どもの育ちのヒントがたくさんあります♡
【手づかみ食べ】には脳や意欲がぐんぐん育つ良いこと・ヒミツがたくさん隠れています。
まずはおいしい手づかみ食べメニューの作り方を見て、0.1.2歳子どもの手づかみ食べから育つ力をご紹介していきましょう♪
目次
1.手づかみ食べのレシピ〜おいもスティック〜
3つの材料で作れちゃう、超簡単メニューです。
材料は、さつまいも・バターor油・しょうゆの3品だけ!
保育園のおやつメニューでも大人気の、子どもが喜ぶほくほく甘くてほっぺが落ちそうなおやつです。
1-1.材料
□さつまいも 中サイズ1本
□バター(マーガリン、またはオリーブ油などでもok) 10〜15g
□しょうゆ 小さじ1
1-2.作り方
1.さつまいもを、たわし等でよく洗う。
皮付きのまま使うので、泥などキレイに洗います。
子どもにお手伝いしてもらっても良いですね♪
不思議なことに、子どもは自分が作ったものは嫌いなお野菜でも食べるんです♪
2.さつまいもを短冊切りする
今回は、子どもの手に持ちやすいように1×5㎝くらいの大きさにしました。
3.短冊に切ったさつまいもを水にさらす
4.軽くさつまいもの水を切り、耐熱容器に入れ、ラップをして電子レンジで加熱する
(500Wで3分くらい)
5.さつまいもに竹串を刺してみて、すーっと串が通ればOK。
まだ固いようなら更に1分加熱する
6.フライパンにバター(または油)を入れ、中火にかけ、バターが溶け始めたら(油が熱したら)フライパンにさつまいもを入れる
バターはすぐに焦げるので、溶けたらすぐにさつまいもを入れましょう。
焦げるとせっかくのバターの風味が焦げ臭くなり、台無しになってしまいますので注意です!
7.おいもにおいしそうな焼き色が付きカリッとしてきたら、フライパンの鍋肌からしょうゆを入れて、おいもに絡めて出来上がり♪
しょうゆは風味付け程度に。少量で充分に香ばしい香りがします。
温かいうちに召し上がれ。
冷めてもおいしいので、お弁当のおかずにもぴったりです。
食べる前にゴマを振りかけると、風味良く、さらに栄養素がアップします。
大人用には、七味をふりかけるとおつまみっぽい一品になります。
パパのおつまみにもいいかも♪
2.脳が育つ♪意欲も育つ♪いいこといっぱい【手づかみ食べ】
保育園や保育者が、どうして子どもの手づかみ食べをこんなにおすすめするのでしょう?
汚れるし、ちゃんとスプーンやフォークで食べて欲しいのに…。という疑問を持たれた方もいらっしゃると思います。
それでは、どうして【手づかみ食べ】がお勧めなのか、見ていきましょう。
2-1.生きる力・子どもの意欲を育む
0歳児後半になると、「自分で食べたい」「自分でやりたい」という気持ちが芽生えてきます。
食べることは生きることと、よく言われますね。
自ら食べ物を口に入れるということは、その子にとって大切な【生きる意欲】なんです。
お口をアーンと開けてただ待っているのは受動的な姿勢で、主体的ではないですね。
大げさなようですが、食べることはそのまま生きる姿勢にもつながっていくと、子どもたちを見ていて感じます。
手づかみ食べは汚れるので確かに大人からみると面倒なのですが、「汚しちゃダメ!」とすると、せっかくの子どもの意欲を削いでしまいます。
手づかみ食べは、子どもの意欲そのものなので、「自分で食べてすごいね!美味しいね」と認めるコトバをかけてあげたいなと思います。
2-2.子どもの手は、突き出た大脳!?
手づかみ食べは、手先の器用さにもつながっていきます。
手は突き出た大脳と言われるくらい、脳の発達に大切な部分。
だいたい8.9か月位の赤ちゃんから手づかみ食べを始める子が多く、2歳代まで手づかみ食べをします。
まだ月齢の小さな赤ちゃんは、手の指を全部使ってギュッと握るように食べ物を持ちます。
でも毎回食材を持って食べているうちに、「ギュッと強い力を入れすぎると、潰れてしまうんだな」
「人差し指と親指だけで、持てるようになったぞ!」といろいろな実験や発見をしながら、感覚機能を刺激し、発達させていきます。
指を使う知的行為は、知育幼児教室で行われているような製作や工作だけではなく、毎日の生活の中の【食べる】ことからも知的な発達につながっていくのです。
保育園の子どもたちを見ていると、たくさん手づかみ食べをした子ほどスプーンやお箸を上手に使えるようになっているなと感じます。
時期が来れば、手づかみ食べからスプーンやフォーク・お箸に興味が出てきますので、焦らずゆっくり見ていきましょう。
2-3.Q.手づかみ食べをさせようとしても、手づかみ食べをしてくれません…。
A.子どもには個性もあり、特に0.1歳児は同じ月齢だとしても発達に大きく差があります。
手づかみ食べをしない理由としては…
- 食材がベタベタしていて、感触がイヤ。(たまごボーロやおやつは手づかみをするけど)
- まだ手づかみ食べをするには、時期が早すぎる?
- こぼすとママに怒られるからしない
- その食材を食べたくない・キライ
- ママに食べさせて欲しい
- お腹が空いていないので、食べたくない
手づかみ食べをしてみたい!と促す方法としては…
手づかみ食べは、子どもに無理にさせるものではないですが、「やってみようかな!」と促す方法はあります。
- 子どもが好きな食材を中心に、手づかみしやすいメニューにする
- 大人がまずは手づかみでおいそそうに食べて見る♪
- こぼしたり上手にできなくて当たり前。こぼしても叱らない。
- 好きなように食べさせてあげて、あれこれ口出し・ダメ出しはしない
2-4Q.あまり料理に時間をかけられません。簡単な手づかみメニューを教えてください
A.人参や大根・じゃがいももスティック状にして蒸したり、レンジでチンするだけで、立派な手づかみメニューです。
大人用の鍋や味噌汁を作る際、スティック状に切った野菜も入れておき、味付け前に野菜だけ取り出すだけ。
ご飯をラップに包み、棒状におにぎりを作って「手づかみおにぎり」を作っているママもいました。
毎日のことなので、簡単に作れるものがいいですね。
まとめ
・手づかみ食べは、生きる力・子どもの意欲を育む
・手づかみ食べは、手先の器用さにもつながっていく
こんなにもたくさんのことが得られる【手づかみ食べ】。
お行儀が悪い…なんて眉をひそめている場合じゃないですね。
手づかみ食べ、バンザイ!
期間限定のことなので、こぼすこと・散らかることは覚悟の上で臨みましょう。
子どもの椅子の下にはすぐに拭けるレジャーシートや、すぐに丸めてポイと捨てられる新聞紙などを広げて対策をすれば、少しはストレスも和らぎます。笑
おいしく楽しい手づかみ食べメニューで、お子さんと楽しい食事の時間をお過ごしください♡
おうち子ども教室♡いちご組
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やなぎ あいこ
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