こんにちは。看護師の飯田です。
乾燥する季節、咳が出始めたり喉がイガイガしたり。
そんな時、みなさんはどうされますか?
病院でお薬をもらう。市販ののど飴を舐めてみる。加湿とマスクで乗り切る!色んな答えが出てきそうですね。
私は特に子育てを始めてから、「軽い症状ならお家で治したい。できたら薬に頼りたくない。何かいい方法ないかな?」って思うようになりました。
子供が風邪を引いたとき、病気になった時に考えることは「これは病院に頼る方がいい?」それとも「自分で手をかけてできることかな?」この二つの看病の仕方の選択です。
何が何でも「病院嫌いで、自然療法で治す!」ではありませんよ。何事もほどほどに…
例えば、加湿をしたり、暖かいお茶を用意したり。お腹が痛いときはお腹をさするだけで治ることもありますよね。
昔から人は「手」をかけて人を癒してきました。難しい知識がなくっても、できることがあります。これがホームケアです。
緊急を要する症状でなければ、ホームケア、お手当で落ち着くこともたくさんあります。
そうやって症状が改善されると、子供からは尊敬の眼差しで見られますし、家族が元気になる過程に お母さんとしてのちょっとした心配りが役立つなんて、なんだか嬉しくなるものです。
今回は、そんなお家でできるホームケアの中から、喉の痛みや咳を鎮める「はちみつ大根」の作り方をご紹介します。
どこのお家にもある普通の食材でできるこのレシピ、とっても万能なんですよ。
1歳過ぎのお子さんからお年寄りまで誰でも飲めますので、特に「病院にいく前にできることないかな?」って考えの妊婦さん、お母さん、ご覧くださいね。効果や作り方をご紹介していきます。
目次
1. はちみつ大根って効くの??
皆さんはスーパーや薬局で「大根はちみつ飴」って買ったことはありませんか?実ははちみつと大根、この二つが合わさると最強コンビになるんです。まずはそれぞれの効能を見てみましょう
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1-1. 大根の栄養と作用
大根の根の部分にはデンプンの消化酵素「ジアスターゼ」が含まれています。胃腸薬のように食べ物の消化を助ける働きをしてくれるんです。
またビタミンCも豊富で、大根おろしをした時に感じる辛味成分の「アクリ化合物」には痛みをとったり、炎症を抑える働きがあり、喉の炎症を抑える効果があるのです。
さすが土の中で栄養をたくさん取り込んで育つ根菜の王様!って感じですね。
「どっしり太い「大根足」のような大根がいいよ〜」と八百屋さんが教えてくれたので、私の足はこれ以上、大根のようにはなりませんように…と願いつつ、大根を選ぶ時は「丸々と太った大根足の様な大根」を探すようにしています。みなさんも是非♡笑
1-2. はちみつの作用
はちみつはホットケーキの時ぐらいしか使わないなぁ。なんて方もいるかもしれません。「優しい甘さ」のはちみつ。これには甘さ以外にもいい効能があるので見てみましょう。
1-2-1. 「はちみつ」の作用
英語には「蜂蜜の歴史は人類の歴史」ということわざがあるそうですが、古来から全世界で薬用にも用いられてきた万能食物です。
はちみつには強い殺菌作用があります。又、成分の8割は糖分、残りの2割が水分でできており、体の中で素早くエネルギー源として働くので疲労回復にも役立ちます。
1-2-2. 1歳未満の赤ちゃんには「水飴(麦芽糖)」で代用
今回お伝えする「はちみつ大根」は、離乳食が始まった赤ちゃんにもお咳が出てコホコホしている時にも使えます。
ただし、1歳未満の赤ちゃんには「はちみつが禁止」なんです。
自然界で作られるはちみつにはボツリヌス菌という菌が入っていることがあります。
大人のように悪いものを排除する力を持つ大腸菌をまだ持たない1歳未満の赤ちゃんは、はちみつの中に含まれる「ボツリヌス菌の芽胞」を取りいれると腸で毒素を退治できず、ボツリヌス中毒(呼吸筋の麻痺など神経症状が起こることがある)になる恐れがあるのです。
そんな時には代わりに「水飴」で代用します。
こちらは同じような糖分ですが「麦芽糖」でできており、ボツリヌス菌を含みません。
小さなお子さんに作るときには「水飴(麦芽糖)」で代用しましょう。スーパーのはちみつコーナーで一緒に売っています。
又、1歳未満の赤ちゃんはまだ「味覚」を育てる時期です。
飲ませるときはサラサラエキスをそのままではなく、お白湯などで割って、「甘い」刺激を極力減らしてあげるといいと思います。
2. はちみつ大根作り方
はちみつと大根、どちらも体に良い成分が含まれていることはわかりました。だけれど、作るのが難しかったら「買っちゃったほうがいいか」となってしまいますね。
今回は、誰でも作れるように。とお写真付きでご紹介していきますので、きっと「さぁ私も作ってみよう」となっていただけるはず。
まず材料から揃えていきたいと思います。
2-1. はちみつ大根の材料
では早速用意をします。今回はジャムの入っていた空き瓶を用意しました。
大根・はちみつ(又は水飴)・保存容器
たった3つ。これだけです。
(今回のジャムの瓶では大根10cm程度(80g)、はちみつも80g、ほぼ1:1の分量でできました。それぞれの分量は、大体の目分量で「瓶いっぱいの大根」と「瓶に8割程度のはちみつ」でできます)
2-2. 作り方
材料が揃ったら早速作っていきましょう。
出来上がりは早くて1時間〜3時間ほどかかるので、咳をし出したり、喉が痛くなったら早めに作っておくといいと思います。
2-2-1. 大根を切る
生で使うので、大根を皮のままよく洗い、1センチ大のさいの目ぎり(サイコロ状)に切り、保存容器いっぱいに入れる。(大根の皮の内側に栄養がたっぷりあるので、皮ごと使います)
2-2-2. はちみつを入れる
保存容器の8割ほどはちみつを入れる。透明の瓶だと量がわかりやすいですね。容器はタッパーなどでも大丈夫です。
2-2-3. 冷蔵庫で2.3時間寝かせて完成♪
冷蔵庫に入れ2.3時間、瓶の中を見て見ましょう。どろっとしていたはちみつが 瓶の中で綺麗な黄金色のお水に変わっていませんか?
大根は水分を取られしなしなに。代わりに、はちみつに大根エキスが混ざりサラサラの液体が出て来たらもう完成です。
2−3. はちみつ大根の飲み方、使い方
サラサラになった大根エキスをスプーン1.2杯 そのまま舐める又は5倍ぐらいに希釈してお白湯で割って飲みます。
小さな子どもでも全く苦味がないので喜んで飲んでくれますよ。
喉の痛み、咳の症状に合わせて1日2.3回舐めると効きます。
しなしなになった大根は取ってもいいのですが、我が家はそのままで、甘い大根のお漬物?のようにポリポリと戴きます。笑
他にも、しなしな大根の使い道ですが、用途は無限大⁉︎
甘い大根漬物もハマりますし、あとはそのままお味噌汁に入れたり、カレーライスに入れても美味しいです。
サラサラの大根エキスは、外出から帰った時にぬるま湯で薄めてうがいにも使えます。
2−4. はちみつ大根の保存方法
冷蔵庫で1週間ほど保存ができます。ただ日にちが経つと、だんだん大根独特の匂いが濃くなってくるので、4.5日で飲み切る方がいいと思います。
これはお薬というより「美味しい飲み物?」のような感じなので、我が家では作ると家族みんなが飲んで、2.3日であっという間になくなってしまいます。
家族みんなの健康に!みんなでシェアして飲みきってください。
3. まとめ
いかがでしたでしょうか?大根を切って、はちみつを入れて、冷蔵庫に入れるだけ。「なんて簡単な!」の、はちみつ大根の作り方でした。
ここで使う「はちみつ」にはボツリヌス菌が含まれていることがあり、1歳未満の乳児には「はちみつ」は禁止されています。
同じように甘い「水飴」で代用できますので、作ってあげたい時には「水飴」をご用意くださいね。
看護の「看」は「目と手で看る(みる)」と書きます。お家でできる小さなお手当て。看病は、まさに「母の温かい眼差しと温かな手」でできることですね。
小さな時に守られた思い出は、子どもの心の奥に大切な愛された記憶となり育っていきます。
我が家にとっても、はちみつ大根は冬の定番です。
子どもたちも、喉が痛くなったり咳が出ると「のど飴買って!」ではなくって「はちみつ大根ないの?」と聞いて来ます。
熱を出したり病気になった時、お母さんがおかゆを作ってくれたり、リンゴを擦ってくれると食欲も戻ってくるし、元気が湧いてきますよね。
はちみつ大根も同じです。お母さんのできるホームケアの一つに加えていただけたら嬉しいなと思います。
最後になりましたが、はちみつ大根飲んでも「喉が痛い」「咳が止まらない」って時は、もちろん病院に行ってきちんと診てもらってくださいね!
ホームケアと病院を上手に使い分けることが 健康に過ごす、健康に育つ上では大切だと思います♪
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おうち子ども教室♡いちご組
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