こんにちは。保育士&看護師のいいだです。
赤ちゃんがいるお母さんによく「綺麗な音がするおもちゃでオススメありますか?」「教室で使っているあの楽器、なんて楽器ですか?」って聞かれます。
赤ちゃんて、お腹にいるときから聴覚はとても発達が早くって、「お母さんとお父さんの声を聞き分けられる」ことがわかっています。
生まれたばかりの赤ちゃんも、鈴の入ったおもちゃを振ると音がする方向にお顔をむけたり、少し大きくなると自分で叩いたり、振ったりといろんな「音」で遊ぶことができるようになりますね。
綺麗な音を聞けば、すやすや眠り、大きな音を聞くととっても驚いたり泣いちゃうぐらい、音にとても敏感です。
だからこそ、小さなうちから綺麗な音、楽しい楽器に出会い、情緒豊かに成長してほしいなっていうのがたくさんのお母さんの願いなんだと思います。
今回は0.1.2歳の子ども教室でも大人気の「音の出る楽器」「音の出るおもちゃ」
実際にどんな音がするのかな?って、音声付きで一緒に楽しみながら みていただこうと思います。
「楽器」「音の出るおもちゃ」と言っても、手作りできるものから少し高価でお誕生日やクリスマスプレゼントになるものまで、たくさんありますよ。
赤ちゃんの好きな音はなぁに?喜んでくれる楽器はどれかな?
今回は私が作ってプレゼントしよう!でもいいですし、「サンタさんにお願いしちゃおう」なんてのもありかな?
耳をすませてお母さんも楽しんで、選ぶ参考にしていただけたら嬉しいです。
目次
1. 赤ちゃんは発明家♪「お家にあるものが楽器になる」
では、早速普段の赤ちゃんの様子をじーっと見ていくことにします。
キッチンでオタマを出して、ボールを出して
「かんかん」 「カシャカシャ!」
「始まりましたね〜♡」なんて悠長に実況中継…を挟んでいる場合でももちろんなく
「危ないでしょ。あっち行って遊んでごらん」
もう、またいたずらが始まった。お母さんは呆れながらリビングへ誘導します。よしよし、リビングへ行ったなと思ったしばらく後、今度はリビングから物音が。
「コンコンコン」「カシャカシャカシャ」
「今度は何?」
慌てて見に行くと、テレビの前にあったリモコンでティッシュの箱を叩いていたり、お茶の残っていたペットボトルをカシャカシャ振り回して遊んでいたかもしれません。
おしゃべりできる子は「イェイイェイ」なんて言いながらお尻を振ってダンスしていたり、気分は陽気なラテン系??
そうそう、どこのご家庭でもみられる赤ちゃんあるある風景です。
ここまで来たらイライラする気持ちをちょっと端に置いておいて、お母さんは深呼吸してくださいね。
「遊びは学び」という言葉を思い出し、では、この場面では何を学んでいるんだろう?
もう、有名なコメンテーターにでもなった気分で、第三者目線で心の中で実況中継をしてみましょう。
😯 「お!ゆーたくん! ティッシュの箱を見つけました!叩いてみます。ポコポコ音がなっていますねーうれしそうです!」
😀 「次に目に入ったのが、ペットボトル!さぁこれはどうしますか?振ってみますか?はい、シェーカーのように振り出しました! おーこれは面白い!シャカシャカ音がなるではないですか!激しくふっております。さらに音が大きくなっていますね〜」
😛 「お次はテレビを見ながらおかあさんと一緒の音楽に合わせてペットボトルをふっております!将来はミュージシャン間違いなしなのではないでしょうか!!」
こんな感じです。ものによって、それぞれに違う音が出ます。音の大きさだって違いますね。
そう、目に入るものはいるもの全てが新鮮です。「美味しいのかな?遊ぶものかな?」
舐めた後に、振ったり叩いたりするものも「これなんだろう」「どうやって遊ぶんだろう」そんなことを考えながらちゃんとした赤ちゃんの「学びの場所」になっていることに気づきます。
そうか、自分で音を出してお勉強の時間なのね。お勉強している子どもを叱るわけにも行きません。
次に、もう一つこんなお歌を思い出してみてください。
♬大きな太鼓どーんどん 小さな太鼓とんとんとん♬
知っていましたか?むかーし歌ったことがある太鼓のお歌です。
どうでしょう、大きな太鼓の時は「大きな声で」小さな太鼓の時には「小さな声で囁いて」とんとんとんって歌いませんでしたか?
こうやって、歌ったり、実際に体感することで、大きい音と小さな音の違い、「どんどん」てどんな時に使う言葉なのか「とんとんとん」てこんな音、だから小さな声で歌うんだね…
と、音の種類だけでなく、言葉の意味も自然と学習できることがわかります。
そうそう、楽器で遊ぶ前の導入には、遊べそうなお菓子の箱やティッシュの空箱、粉ミルクの入っていた缶などは置いて遊ばせちゃえばいいんです!
え?これが楽器?なんて声も聞こえそうですが、あえて言います!
そうですよ、面白い音、楽しい音が出るもの、ぜーんぶ楽器になるんです。
例えば、意外と面白い音が出るものもあります。「ぶつぶつのついたしゃもじ!」です。
それです、それです炊飯器についているしゃもじです。
しゃもじとしゃもじをすりこぎのように合わせて音をならしてみると・・・・
「ギコギコギコ」
アフリカの民族楽器「ギロ」のような音が出て来るんですね。「カエルさんみたい」って言ったお友達もいました。
ガラスの器があったり、包丁など危ないものがあるので何でもかんでもキッチン道具を渡すわけにはいきませんが、例えば100均などで、小さなオタマ、ボール、しゃもじなど、いずれはおままごとに使えるようなものをおもちゃとして与えてもいいかもしれません。
ようは「何にでも楽器になるし、何でもおもちゃはできる」日用品をそんな目線で見直すのも面白いかなって思います。
2. 手づくりで音の出るおもちゃ
なんでもおもちゃになるってわかっただけでも、「楽器」って、とっつきにくそうに聞こえてきた言葉の垣根もぐんと低くなります。
次に、ちょっと手を加えるだけでできる「音遊びができる手作りおもちゃ」もご紹介していきますね。
まだなんでも舐めている赤ちゃんから、幼稚園で音楽遊びをしているお兄ちゃん、お姉ちゃんまで、幅広く遊べます。
おもちゃにお母さんの愛情が入っているなんてなんて素敵!お子様の成長に合わせてみてあげてください。
簡単手作りおもちゃ「マラカス」
「知っています!」「作ったことあるよ」ってお母さんも多いかな?
小さなペットボトルにビーズなんかを入れたりして作ることが多いのですが、みんなと一緒じゃつまんないし、お友達がきた時に取り合いっこになるからいっぱい作りたいわって方にオススメは・・・
●「小豆とお米」
ビーズにない軽い音がしますよ。聞いてみましょう。
(音がしますので、赤ちゃんが寝ている時には後で聞いて見てくださいね。左端の▶︎をクリックして見てください)
どうでしたか?軽くって小さな音なので、子供がガンガン振っても嫌な音がしません。
他には小さなボタン、道で拾って来たどんぐり。それぞれに「あっこんな音がするんだね」って可愛い音がなりますので、いろんな種類で演奏会も楽しいかもしれません。
同じものでも例えば大きなペットボトルにたくさんに入れてみたらどうなるかな?そんな実験のように大小いろんな種類で音の違いを楽しむのもいいですね。
お子さんが好きなお歌があったら、音楽に合わせて一緒にふってみましょう。
たくさんあれば立派なリトミックごっこもできちゃいます。親子でどうぞ楽しんでお試しくださいね。
3. 赤ちゃんに最適「音の出るおもちゃ&楽器」
次は既成品のおもちゃや楽器の中で、私たちがずっと大切に使っているおもちゃをご紹介します。
私たちの子供もたくさん遊んで、教室やサロンでもみんながいつも「わぁ」って喜んでくれる選りすぐりのおもちゃです。
共通するのは「いいものは長く遊べる。」これは間違い無いなって思います。
少しお値段が張るものもありますが、例えばお誕生日、クリスマス。中には母の日に自分の癒しのために買いました。ってお母さんもいたのですが、何か特別な日に一つづつ増やしていくのもいいかなと思います。
3-1. ベビーキューブ:ジーナ社
■商品名:ベビーキューブ
■メーカー:ドイツ ジーナ社 ■価格:税込12960円
美智子さまが愛子さまの1歳のお誕生日にプレゼントされたということで有名になった小さな四角い積み木です。
カラフルなんだけれど主張しすぎない優しい色合い。飾っておくだけでもその空間がほっと優しい空気に包まれます。
この積み木、ちょっと振ってみると可愛い音がするんですよ。耳をすませて聞いて見てくださいね
積み木の中が空洞になっていて、色ごとに違う音がなるようになっています。
同じ色が同じ音。この法則を見つけると音の当てっこゲームできてしまいます。
小さなおててで掴めるサイズ、一段積み上げるごとに可愛い音色が聞こえるとっても可愛い積み木です♪
3-2. ミニレインボーメーカー:ボーネルンド
■商品名:ミニレインボーメーカー
■メーカー:イスラエル リリット社 ■商品価格:1944円(税込)
静かな音を聞いたところで、この細長〜いスティックは なんでしょうか??
今度はちょっと大きな音がしますよ 筒を盾にすると・・・・
すごい!なんでしょうこの音!!海の波が打ち寄せるような音にも聞こえます。
この筒の中を螺旋階段のように小さな玉が下に下に落ちていくのですが、玉の動きを見ているのも楽しいですし、ちょっとテレビ画面がザーザーいう音にも似ているのかしら?
泣いている赤ちゃんも横でこれをしゃらしゃらーって流すと「ぴた!」と泣き止む魔法のスティックです。
これはメキシコの楽器なんですって。なるほどーなんだかリズムよく踊りだすのも楽しそうな楽器に見えてきましたね笑 本物はサボテンで作っていたというから驚きです。
筒を転がしてみると、ハイハイを始めた赤ちゃんたちが 我先にとハイハイで追いかけていく姿を見られて可愛いなって思います。いろんな遊びがでいるのでオススメですよ。
ちなみにわが息子は、幼稚園の頃、日曜の朝になるこれを私の耳元に持って来て「起きれー」としゃらしゃらして起こしに来てくれました笑
「起きれー」ってどこの言葉?いつも寝不足だったその頃の私には、小悪魔にしか見えませんでしたが、今となっては息子の可愛い頃ってあの頃だったなぁって思う、いい思い出の一コマです。
3-3. シュルズグロッケン(ペンタトニック7音):アウリス社
■商品名:シェルズグロッケン ペンタトニック7音
■メーカー:スウェーデン アウリス社 ■価格:10,260円(税込)
最後は、やっと楽器らしい楽器が出てきました。どこかで見たことのある鉄琴。
そう思った方もいるかもしれませんが、これは「ペンタトニック」という音で構成されています。
普通ピアノなどで聞く「ド.レ.ミ.ファ.ソ.ラ.シ.ド」は7音階でできていますね。
でもペンタトニックとは5音階「レ.ミ.ソ.ラ.シ.レ.ミ!」そうなんです、ドとファの音が入っていないんですね。
なんでだろう?この答えを考えて見ましょう。バチを持って、適当に鍵盤を叩いて見ます。
本当に適当に「ただ鍵盤を適当に叩いただけ」なので、曲にはなっていません。
だけど気づきませんでしたか?
そうなんです、ドとファが入らない事で、他の何を叩いても音が濁らないようになっているんです。
ペンタトニックは濁らない音でできた音階なんですね。
これで小さな子に弾かせてみても耳障りにならない楽器になるってことがわかっていただけるかなって思います。
というより、これを子供が弾くと、「え?うちの子天才じゃないかしら??」って思うぐらい綺麗な音色に聞こえるから不思議です。
本物のカエデの木が台座になり、鍵盤は真鍮でできているので、音色もとっても綺麗です。
もちろん、ドとファがない曲ってのもたくさんあって、みなさんがよくご存知のこんな曲も弾けちゃいます♪
わかりましたか?「たなばたさま」です☆
あとはわらべ歌やアメージンググレースなんかもこれで弾けるんですよ。教室で弾いてみると、ミニコンサート会場のように赤ちゃんたちがシーンとして聞いてくれる、心の奥底まで響いてくる音色です。
機会があったら一度手にとってもらえたら、この楽器のいいところがぐんとわかっていただけるんじゃないかなぁって思います。
高価ですが、一生ものの価値あり!本当にそう思います。
4. まとめ
今回は「え?これ楽器?」っていうものから、手作りのもの、そしてプレゼントにも最適な音のなるおもちゃや楽器をたくさんご紹介しました。
「子供が出す音」と聞くと「うるさいんでしょ」って思いがちですが、機械音とは違い、自分で鳴らすおもちゃは作るもの、買うものを選んだら小さな音で「耳をすます」ような優しいものもたくさんあります。
日用品や手作りで楽器を作るときは、子供の発達に応じて、危なくないか、間違って口に入れないかなども考えながら渡してあげてくださいね。
既製品を選ぶときには、一方的に音楽がなるものよりも、自分で音を出してみる、作ってみるといったような想像力、情緒を育む本物を与えてあげてほしいなと思います。
保育園や支援センターなどにおいてあることもありますので、そういったところに遊びにいったときに、少し触らせてもらうのもいいかもしれませんね。
音遊びも子供の感性を広げる学びの場所です。
子供の無限の可能性を引き出す「おもちゃ」「楽器」にであう参考にしていただけたら嬉しいです。
おうち子ども教室♡いちご組
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