こんにちは。0.1.2才おやこ専門保育士の柳です。
おぎゃーと生まれてから赤ちゃんはどんどん成長し、上手におっぱいやミルクが飲めるようになり、寝返りもできるようになってきました。
表情も動きも豊かになってきた時期、そろそろ気になってくるのは離乳食。
[離乳食って、なんだかとっても大変そうだなあ。]
[毎日ただでさえ忙しいのに、ご飯や野菜をすりつぶしたり手間のかかること、できるかな?]
[ママ友の赤ちゃんも始めたみたい。うちはいつから始めたらいい?]
私はそんな不安なママたちの声を、たくさん聞いてきました。
でも大丈夫、大丈夫♡
ここでは、そんなママたちの不安や疑問を一緒に解消していけたらいいなと思っています。
目次
離乳食の進め方・始め時の例
離乳食のスタートは、早ければ良いというものではありません。早すぎると、赤ちゃんの胃腸に負担をかけてしまうこともあります。
だいたい離乳食の初期は5〜6ヶ月位と言われていますが個人差があり、始めるそのタイミングは、ちゃんと赤ちゃんが教えてくれます。
赤ちゃんの様子を観察してみると…
- よだれが増えてきた
- 大人の食べる様子をじーっと見る
- 大人が食べているのを見て、口をもぐもぐさせたりする
- 首が座っていること(絶対条件です)
- 支えてあげると座っていられる
- 授乳のリズムが整ってきた
上記のようなサインが見られたら、赤ちゃんからそろそろ食べたいな、という始め時メッセージかもしれません。
赤ちゃんにとって離乳食とは?|おいしい離乳食を食べる準備
- ミルク・母乳の味しか経験したことのない赤ちゃんに、新しいいろんな味との出会い。
- 吸って飲むことしか知らない赤ちゃんに、固形物を飲み込む練習。
- 体に必要な栄養を取り入れる
上記も大切なポイントですが、1番大切なこと。それは、
食べることは楽しいという経験を繰り返し経験することです。
子どもへの食育の最大ミッションは、[食卓の楽しい経験・思い出をどれだけ作れるか]が一番大切です。
食べることは楽しいと感じる・体感すること→食べることは生きること。生きる力を育みます。
離乳食の今と昔[3か月になったら果汁を与えなくちゃいけない?]
よく赤ちゃんのおばあちゃんから、3か月になったら果汁を与えなくちゃいけないんじゃない?と言われたという話を聞きます。
確かに今の親世代が赤ちゃんの頃は、母乳よりミルクを飲ませることが主流でその当時の粉ミルクにはビタミンが入っていなかったために、ビタミン補給として果汁を摂るように指示されていたそうです。
現代は粉ミルクにもビタミンが入っていますし、2007年に厚生労働省の授乳・離乳のガイドラインが変更になり、月齢が低いうちからの果汁摂取は推奨されていません。
今までは離乳準備期として果汁などをあげるようにとの指導がありましたが、果汁を与えすぎることによって母乳やミルクの摂取量が減ってしまうことがあるので、「果汁の必要性」は削除されました。
でも、離乳準備としてではなく、離乳食の時期に入ったら便秘や新しい味に慣れるために果汁をあげることは良いですね。
このようにおばあちゃん世代の子育てと、現代の子育てでは常識が変わっていることが結構あります。
初めての離乳食 おかゆからの進め方(初期)
いよいよ離乳食を始めていきましょう。初めての味に、赤ちゃんはどんな表情をするかな?楽しみですね♪
離乳食を始めるタイミングは?
なるべく平日の午前中にスタートするのがオススメです。
万が一アレルギー反応などがあれば、病院で診てもらうことができます。かかりつけ病院の診察券はいつもすぐ出せるところに置いておきましょう。
赤ちゃんの食物アレルギーの症状とはどんなもの?
食物アレルギー反応というと発疹を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし発疹の他にも、下痢、息が苦しそうといった症状もあります。症状が気になるようでしたら、病院で診察してもらうようにしましょう。
離乳食☆おかゆの作り方|初期の野菜の進め方
まず初日は10倍粥(水1:米10の割合で炊いたお粥を、すり鉢で滑らかになるまですりつぶしたもの)を、小さな離乳食用のスプーンに一口を与えてみましょう。
ここでいう一口は、大人の人差し指の爪くらいの量です。
一口与えたら初日はおしまい。
二日目は二口、三日目は三口と、少しずつ食べられそうでしたら進めていきます。
お粥の味に慣れてきたら、次は人参・かぼちゃ・じゃがいもなど、同じようにトロトロになるまで滑らかにすりつぶして一日一品ずつ、一口ずつ与えていきます。
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」より 一部改変
スプーン押し出し反射
はじめは乳首以外の物を口に入れていない赤ちゃんは、スプーンを押し出す[押し出し反射]があり、スプーンを吐き出してしまうこともあります。
スプーンを嫌がったらその日はそれでおしまい。無理に口の奥まで突っ込んで食べさせようとすると、赤ちゃんはスプーン=痛い・恐怖になってしまい、離乳食を嫌がるようになってしまいます。
少しずつスプーンに慣れてきたら、口に入れて飲み込む練習を自分でするようになります。味わったことのない味・食感に不思議そうな顔をする赤ちゃんの表情も、とっても可愛いですよね。
離乳食の困ったこと|離乳食をほとんど食べないので、心配
離乳食を始めたばかりのママから、よく相談される困ったこと・悩みです。
離乳食作りは、手間がかかるし大変ですね。
頑張って作ったのに、子どもが嫌がり一瞬にしてお皿ごと投げられたりすると、もう言葉では言い表せない感情が湧き出てきますよね。
「一生懸命作った離乳食を一口も食べずにお皿を投げられて、頭にきて子どもを叩いてしまいそう!」と、切羽詰まって私に電話をかけてきてくれたママもいました。
同じような思いをしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私の娘も、おっぱい大好き星人だったので全く離乳食に興味を示さず食べず、ほぼ1歳3ヶ月位までおっぱいとご飯、そして唯一食べてくれたイチゴで生きてきました。笑
そんな娘も今は、よく食べ好き嫌いもなく、クラスで後ろから2番目になるくらい大きく成長しています。
食べてくれないと栄養失調になってしまうのではないか、と心配に襲われ、子どもを目の前に[今、ここで食べさせないと一生食べないのではないか…]と強迫観念にとらわれてしまう気持ち、私もそうだったのでよくわかります。
母親ならではの、愛のある心配事ですね。
子どもは気分次第で食べたり食べなかったりします。
私自身や、サロン・教室のママたちのうまくいった経験談をご紹介します。
お子さんにあった下記の作戦も試してみてくださいね。
・ピクニックごっこ作戦
子どもは[いつもと同じ]ことに安心しますが、時々[いつもと違うこと]の刺激にガラッと気分が変わることがあります。
全く離乳食を受け付けない息子。
そこでいつもと同じ離乳食を、お天気の良い日にレジャーシートを敷いて公園で食べたり、そこまで行けなくてもひなたぼっこしながらベランダで食べたりすると、喜んで食べてくれることが多かったです。
・野菜スティック作戦
スプーンで口に運ぼうとしても嫌がるので、自分で掴んで食べられるように人参やジャガイモをスティック状にして柔らかくして与えました。
上手にはまだ食べられないけれど、自分で食べよう!という気持ちが出てきてよかったです。
・大人の食事に同席作戦(離乳食を食べるための椅子に座らせる)
大人が食事をする時に、一緒にダイニングテーブルの椅子に座らせて参加させるようにしました。だんだんよだれが出てきたり、手を伸ばしてちょうだいと訴えてくるので、本人が食べたくなる気持ちを高めてから進めたら食べるようになりました。
・とろみ作戦
保育園の給食で、まだ歯でしっかり噛むことができない赤ちゃん向けには、お肉でも白身魚でもパサパサしそうな食材に片栗粉でとろみをつけるといいのよ〜と調理員さんが教えてくれました。
子どもはツルンとした食感が好きなので、とろみをつけると食べてくれるようになりました。
・軟飯&パン作戦
柔らかすぎるドロドロのお粥とドロドロの野菜が嫌だったのか、お粥じゃなくて軟飯やパンの軟らかい部分・うどん・野菜を小さく切ったものをあげたら食べるようになりました。
離乳食のまとめ
上記作戦の中で、何かひとつでもお子さんに合った方法があるといいですね。
でも、この離乳食の時期におっぱいやミルクをしっかり飲んでいて下記の成長曲線に大体入っているのなら、この子はこの子のペースで今はミルクやおっぱいが好きなんだな、そのうち食べるだろうとおおらかな気持ちで成長を見守っていけるといいなと思います。
赤ちゃんひとりひとり消化機能の発達も違いますし、大人になってご飯を食べないぞ!という人はいませんよね。
ただし成長曲線から大きく外れている場合や、元気がないなど心配なことがあったら、迷わずにかかりつけ病院で診察を受けてくださいね。
出典:http://www.dear-mom.net/baby-grow0108.html
食べることは生きること。大人も子どもも、食卓が笑顔いっぱいなら心も身体もすくすくと育っていきます。
[◯か月になるから◯◯しなくちゃいけない]なんて考えると苦しくなるけれど。[◯か月になったらどんな風に成長してるかな?もっと食いしん坊になってたりして!]と考えたほうが楽しいですね♪
次回は、もう少し詳しく離乳食のお悩みQ&Aについてお話していきたいと思います。
おうち子ども教室♡いちご組
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やなぎ あいこ
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