こんにちは。保育士の柳です。
子育てには悩みがつきものですよね。
私は、子育て支援の現場ででたくさんの親子・ママたちと接しています。
ママたちから子育ての相談を受けるうちに、面白いことにふたつ気がつきました。
ひとつ目は、子育ての悩みが新生児から2ヶ月・3カ月と子どもの成長とともに、月齢によって悩みが変化していくということ。
ふたつ目は、みんな面白いようにほぼ同じ悩み・心配事だということ。
成長とともに悩みが移り変わっていくだけで、子どもの月齢が同じなら悩みもほぼ同じような内容が多いのです。
目次
1.親になると、みんなが通る子育て悩みの道
赤ちゃんを出産し、産院から帰ってきてまだ慣れない赤ちゃんとの生活。
「おっぱい、足りてるのかな?」と母乳の量が気になります。
不安になりながら過ごす日々。
もう少し大きくなり1ヶ月くらいになると、あれ?お顔にプツプツ湿疹が…
湿疹について、気になる日々。
「この湿疹はなんだろう?他の赤ちゃんは?」と気になる。
湿疹のことを忘れた頃、今度は体の発達首のすわりが気になり始めます。
「まだ首がすわってないのかな?他の赤ちゃんはすわっている頃なのに大丈夫かな?」
これは私自身も、新米ママの頃に通ってきた同じ道です。
保育士として赤ちゃんに関わっていても、赤ちゃんの発達の知識があっても、仕事で関わる保育と我が子の子育ては全く違うんです。
やはり母というものは、心配する生き物なのだなと自分を見ても、周りのママたちを見ても感じます。
1-1.悩みを相談するということ
悩みを誰かに相談した時、「悩んだって仕方ないじゃない」とか「そんなこと大丈夫、大丈夫。」と言われたこと、ありませんか?
例えば私の娘は、歩き始める時期が遅かったんです。
そのことをある時、子育て支援センターのベテラン保育士さんに相談したら、娘の状況を聞くわけでもなく即答で、「そんなの大丈夫よ、大丈夫!」とおっしゃったのです。
きっと「悩んだって仕方ない」「大丈夫、大丈夫」と、私を励まそうと元気づけようとしてくれたんだなと思うのです。
「大丈夫」という言葉に勇気をもらえることもあります。
でもこの時は、「何がどう大丈夫なのさ!」と、もうひとりのブラックな私が心の中で毒づいていました。笑
きっと似たようなモヤモヤした気持ちを味わったことがあるのではないでしょうか?
具体的に相談したい事がある場合は、お医者さん・保育士さん・助産師さん、またはお母さんなど、ぜひ「この人なら」と、信頼できる人に話を聞きましょう。
1-2.悩みが消える魔法のコトバ「そうそう、わかる〜♡」
ある日、このモヤモヤした気持ちがパーっと解消される出来事がありました。
それは、同じように歩くのが遅めなお子さんを持つママさんと「うちもまだ歩かないんだよねー」と同じ悩みを語り合えた瞬間でした。
その時に初めて、「うちの子だけじゃないし、大丈夫だよね、見守っていこう♪」と思えたんです。
別にすごいアドバイスをもらったわけでもなく、ただ「わかるわかる〜。」と言い合っていただけなのですが。
きっと同じ悩みを持つ者同士が出会い、その悩みを「そうそう、わかる、わかる〜♡」と共有できたことによって、私だけが悩んでいるんじゃないと心が軽くなったんだなと思います。
こんな風に同じ悩みを抱えた者同士(アルコール依存症患者や引きこもりなど)、グループで同じ悩みや苦しみを「そうそう、わかる、わかる〜!」と語り合うことで悩みを軽減していく、カウンセリングの手法もあるそうです。
ちなみにママと子ども舎の子育てサポートでは、私たちがアドバイスする形だけではなく、こんな風に同じママ同士悩みを共有できる時間を大切にしています。
1-3.子どもの悩みに見通しを持つと、気持ちが楽になる♪
今回はこのコラムを読んで、グループカウンセリングのように「そうそう、わかる、わかる〜!」と、一瞬でも心が軽くなってもらえたらいいな、という願いを込めて、ママたちの悩みをご紹介します。
また、今は赤ちゃんでもこの先1才になった時、1歳児にみんなが悩んでいる出来事を知っておくと、心づもりができますよね。
きっとその時期が来たら「はい、キタキタ♪」とちょっぴり余裕でいられるかもしれません。笑
後になって「なんであんなことで悩んだんだろ?」と思うことも多々あるのが、子育ての悩みなのです。
2.子育ての悩み相談|年齢別に多い悩み
ママと子ども舎のサロンや教室のママたちからよく聞くお悩みを、ご紹介していきます。
2-1.新生児〜3ヶ月に多い悩み
*授乳・ミルクについて
・母乳が足りているのかわからず、心配。出ているのかなあ?
・授乳間隔が一定ではなくて、1日中おっぱいを飲んでいる気がする。これっていいの?
・夜中の授乳がなくならない。
・ミルクや母乳の飲みが急に減った
*生活リズムや睡眠
・夜と昼が逆転していて、なかなか寝てくれない。
・夕方になるときまって泣く。
*肌のお手入れ
・急に湿疹が出てきた。乳児湿疹?
・パパがアトピーなので、アトピーになるのでは?と心配。
・特に冬はカサカサして、頭の皮もポロポロ剥ける。
2-2.4〜6ヶ月に多い悩み
*便秘
・急にウンチの回数が減っちゃった。大丈夫?
・3.4日出てなくて心配
*発達・育ち
・寝返りをまだしない
・指しゃぶりをずっとしている
・よだれが多くなった
*生活
・パパの帰りが遅いので、寝るのが遅くなってしまう
・寝かしつけ・寝ぐずりに苦労する。抱っこしないと寝てくれない
2-3.7〜9ヶ月に多い悩み
*離乳食・食事の悩み
・離乳食を食べてくれず、ベーと出してしまう。
・離乳食を始めたら便秘になった
・離乳食作りが大変。
*しつけや発達
・離乳食を立ち歩きしながら食べる。
・人見知りをして、ママから離れない。
・ずっとママにべったりで、ママじゃないと大泣き。
トイレにも一人で行けない。
*泣き
・夜泣きが始まり、何をしても泣き止まない。こちらが泣きそう。
・ママ以外だと泣く。人見知り?
・夕方になると泣く
2-4.10ヶ月〜1歳に多い悩み
*離乳食・食事の悩み
・自分で食べようとしない。
・食事中のいたずらが激しく、座って食べない。
・離乳食が進まない
*しつけや発達
・気に入らないことがあると、怒って大声で泣く
・お風呂が大嫌いで毎回大泣きする
・おむつ替えを嫌がり、逃げる
2-5.1歳〜1歳半に多い悩み
*しつけや発達・友達関係
・コップやストローがうまくできない
・思い通りにならないと、お友達を叩いたり髪の毛をつかんでしまう
・全体的に落ち着きがない
・まだ歩かない
*離乳食・食事の悩み
・白いご飯ばかり食べて、野菜などを食べない
・遊び食べがひどい
・おっぱいが大好きでご飯を食べないので、卒乳した方が良いのか迷う
2-6.1歳半〜2歳に多い悩み
*しつけ・発達・友達関係
・落ち着きがない・危ないことばかりする
・友達のおもちゃを取ったり、おもちゃを独り占めする
・友達におもちゃを取られあり、やられっぱなしで泣いてばかり
・トイレトレーニングはそろそろ?
・ことばをあまり話さない。遅い?
・イヤイヤ期突入?何をしても「イヤ!」と嫌がる
*生活
・パパが夜遅く帰ってきてから寝るので、朝起きるのが遅い
・着替えを嫌がる
・同じ服しか着ないなどこだわりが強い
まとめ 悩むことは悪いこと?
子どもの成長と一緒に、悩みがどんどん変化していくことがわかりましたね。
永遠に終わらないように思えた[夜泣き]も小学生になっても夜泣きで悩む…という人はほとんどいませんよね。
振り返ってみれば、何であんなことであんなに悩んでたんだろう?と思うものです。
きっと4歳にになったら4歳の悩みが、小学生になったら小学生の悩みが出てきて、
こうして親として悩みながら親も、子どもと一緒に親歴1歳・2歳・…と成長していくのだと思うのです。
ここで、子育ての悩みの解消法についてまとめていきます。
・具体的な悩みを相談する時は、「この人なら」と信頼できる人に相談する。
・同じ悩みを持っている人と、話をして悩みを共有し共感し合う。
・子どもの月齢ごとに多い悩みを知っておき、子育ての先の見通しを持つ
・子どもの成長にそって、大体の悩みには終わりがくることを知っておく
悩むのは、子どもを愛しているからこそ
私もまだ修行中なので偉そうなことは言えませんが、きっと悩みながら親になっていくんだなあと思うのです。
きっとみんなが、通る道。
特に女性は、口に出して話して、誰かに聞いてもらうだけ・おしゃべりするだけで心がスッキリする方が多いです。
たくさん悩んで、同じような悩みを共有し、子どもの成長をみんなで喜び合える環境は子どもにとっても幸せなことです。
ご家族やママ友・子育て支援センターの保育士など、話を聞いてくれる信頼できる人・同じように悩みを語り合える人を、ぜひひとりは見つけて、悩みながら子どもの成長を楽しんでいけたらいいですね♪
おうち子ども教室♡いちご組
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