こんにちは。保育士の柳です。
お〜だ〜ん〜ご〜こ〜ろころ♪
お〜だ〜ん〜ご〜こ〜ろころ♪
ころころころころこ〜ろころ♪
保育園や幼稚園で子どもたちと粘土遊びなどをするときに自然とみんなで口ずさんでしまう、おだんご作りのテーマソング。
皆さんも幼い頃、粘土やお砂場でおだんごを作って遊びませんでしたか?
私は幼稚園の頃に、よく油粘土でおだんごやパンを作って遊んでいたことを覚えています。
夏休みに遊びに行っていたおじいちゃんのお庭では、雨上がりの湿り気のある土を使って夢中になってまっ黒いおだんごを作っていました。
最近の「光る泥だんご」まではいきませんでしたが、掌の中でころころ転がす感触が心地よくて、だんだんと綺麗な球体になっていくのが不思議で面白くて仕方がなかったのです。
大人になっても覚えているお団子作りの心地よい感覚。
今回は粘土遊びのように作ったおだんごを、本当に美味しく食べちゃおう!というおだんごレシピをご紹介します。
子どもは実験のようにだんごの感触を楽しみ、五感を刺激していきます。
ご一緒にふわふわ感触のおだんごを作って、ココロにもカラダにも美味しいおやつのじかんにしませんか?
目次
1.子どもの感性を育むお団子作り|おだんご作りは、まるで実験!?
おだんごを作る時、はじめは粉の状態です。触ってみるとサラサラした感触です。
粉はどんな香りがする?どんな色かな?
そこにお水を入れていくと、どんな感触になるでしょう?
素手で触れたり握りしめたり香りを嗅いだり、五感を刺激しながらおだんごを作っていきます。
手のひらをどのくらい広げ、どのくらいの力で握っていったらいいのか。
お水を入れてどのくらいの固さになったら、丸められるのか?
子どもの育ちの観点から見ていくと、ひとくちに「だんご作り」と言っても試行錯誤を繰り返す中にいろいろな発見があります。
湿り気と硬さを手のひらの感覚が確かめていって、気持ちは手のひらに集中していく。
それはまるで職人技です。
始めはママの作り方を見よう見まねで作ります。だんごは形が壊れても、また作り直すことができます。
何なら丸いカタチじゃなくたっていいのです。失敗がないのですから。
1-1.子どもとのおだんご作りを楽しむポイント〜ダメ出ししない〜
せっかくのおだんご作りを楽しむために大切なポイントは、「そうじゃない」「やめて」という制止・禁止はなるべくしないこと。
もちろん、ぐらぐら沸騰したお湯に触ろうとした…というのなら命にかかわるので厳しく制止しなくてはいけませんが、危なくないようにだけしてあげて。
子どもが自由におだんご作りを楽しめるようにできたらいいですね。
1-2.おやつ作りの準備
さあ、おだんごを作ろう!
…でも作る前に、子どもと一緒に楽しく作るための準備をしましょう。
1-2-1.床に新聞紙などを敷く
おだんごの粉が飛んだり水がはねたりするので、必要なら床やテーブルに新聞紙やレジャーシートなどを敷いて、ストレスなく楽しく作れるようにしましょう。
1-2-2.エプロン・三角巾・爪・手洗いチェック
保育園や幼稚園で子どもたちとおやつを作る時はエプロンをつけるのですが、ただエプロンをつけただけ、三角巾をつけただけでも子どもたちのテンションは上がります。
今からおやつを作るぞー!とワクワクしてくる気持ちが伝わってきます。
さあ、小さなパティシエ気分でチェックしていきましょう。
爪は短く切ってあるかな?お手ては洗ってピカピカかな?
髪の毛は結んだり、三角巾で綺麗にまとまっているかな?
準備ができたら、早速作っていきましょう!
1-3.お団子材料の粉の種類|どの粉を選べばいい?白玉粉・だんご粉・上新粉?
おだんご作りには、まずおだんごの材料を揃えましょう。
「さあ!お団子を作ろう」とスーパーの粉コーナーに行くと、たくさんの粉が並んでいてどの粉を選べばいいのかわからなくなったことはありませんか。
片栗粉、白玉粉、コーンスターチ、上新粉、だんご粉など…
お団子を作るにはどの粉を選んだらよいのでしょう?
1-3-1.米粉?白玉粉・だんご粉・上新粉の違い
最近では、おいしい米粉パンがパン屋さんに並ぶことが多くなりました。
米粉パンは、もっちりとした食感でおいしいですよね。
米粉といっても、白玉粉、上新粉、だんご粉などなど、お店では何種類かの米粉が売られています。
米粉は、原料となる米の種類と、製粉の方法によって種類分けされているようです。
まずはだんご粉と白玉粉、上新粉の違いについて見ていきましょう。
1-4.白玉粉とは?
白玉粉の原料はもち米です。寒ざらし粉とも呼ばれます。
精白したもち米を、水につけて柔らかくした後水を加えてすりつぶし、乾燥・粉砕されて出来上がります。
食感は、柔らかくて弾力があります。
白玉粉で作ったお団子はとても柔らかく、時間がたってもかたくなりにくいのが特徴です。
1-5.上新粉とは?
上新粉の原料はうるち米です。
あまり聞きなれない、うるち米とはどんな米なのでしょう?
ごはんとして普段食べている普通のお米のことを「うるち米」といいます。
これに対して「もち米」は、お餅やお赤飯、おこわなどに使われるお米で、うるち米が半透明なのに比べて、もち米は白く不透明で見た目も違いますが、大きな違いはでんぷんの成分にあります。
http://www.yc.zennoh.or.jp/rice/mamechishiki/mame01-4.html
うるち米とは、私たちがいつも食べているお米のことなのですね。
上新粉は、うるち米を水に浸ける→乾燥→粉砕と加工をした粉です。
うるち米はもち米と違って粘り気がないので、お餅にした時に伸びるものになりませんが、歯ごたえの良いお餅にしたいときにおすすめです。
上新粉だけで作ったお団子は形はきれいにできるのですが、すぐに固くなってしまうのがデメリットです。
1-6.だんご粉とは?
うるち米と、もち米をミックスしたのがだんご粉です。
白玉粉と上新粉との良いところを取り入れたのが、だんご粉なのですね
お団子を作る際も、扱いやすいので普段あまりお菓子作りをしない方でも使いやすい粉です。
だんご粉なら、丸めて茹でるだけなのでとても簡単にできあがります。
だんご粉で作ったお団子は、柔らかいのに形も崩れにくくお月見団子のように積み上げることもできます。
ただ、だんご粉は各メーカーによって上新粉と白玉粉の配合比率が違うようです。
このメーカーは固め、このメーカーは柔らかめ…などと差があるみたいですね。
2.幼児のおやつレシピ|おだんご(きな粉団子・みたらし団子)
それでは、材料を揃えて早速作っていきましょう♪
今回は作りやすい、だんご粉を使って作ります。
2-1.お団子の材料
*小さめのお団子なら40個くらいできます。その半量を作りたいという方は(かっこ)で半量を表示しますので、参考になさってください。
2-1-1.だんごの材料
□だんご粉(うるち米・もち米を合わせたもの) 300g (150g)
□水 220cc (110cc)
2-1-2.きな粉だんごの材料
□きな粉 大さじ4(大さじ2)
□砂糖 大さじ3(大さじ1と1/2)
2-1-3.みたらしだんごの材料
□砂糖 大さじ5(大さじ2と1/2)
□片栗粉 大さじ1と1/2(小さじ1と1/2)
2-1-4.使う道具
□ボウル
□木べら
□お玉(穴あきお玉などがあると便利)
□計量カップ
□鍋
□ざる
2-2.おだんごの作り方
①だんご粉をボウルに入れる。
この時子どもに粉の感触を触らせて、「サラサラしてるね」「気持ちいいね」など感触や気持ちを言葉で表現してみるのも良いですね。
②粉に水を少しずつ加えていき、耳たぶくらいの柔らかさになるまでこねる。
水を入れながら粉に触り、ペタペタとした感触を楽しみましょう。
この時、粉っぽさが残るようなら水(分量外)を少し加えてみてください。
③丁度良い柔らかさになったら、粉をひとかたまりにして少しずつちぎって小さめに丸めていく。
・大人が食べるようでしたらピンポン玉よりすこし少し小さめくらいの大きさで良いですが、子どもが食べる場合は喉に詰まらせないよう小さめに丸める。
小さな子どもはパクッと丸呑みをしてしまいがちです。茹でるとすこし大きくなるので絵、今回はティースプーンよりすこし小さめに作りました。
この時に丸めながら、「お〜だ〜ん〜ご〜こ〜ろころ♪ お〜だ〜ん〜ご〜こ〜ろころ♪」とリズムは何でも良いので、歌いながら作ると楽しいです。
この時に丸ではなくて子どもの自由な発想で、「へびさん」とか「雪だるま」など、違う形を作ってもOK♪子どもの想像力をぐーんと育むチャンスです。
どんなカタチでも、火が通って食べられればOKなので。
④鍋の水を沸騰させ、お湯の中で茹でる。
こんなふうにだんごが浮き上がってきたら、そのまま3〜4分茹でる。
⑤ざるにとって出来上がり
□きな粉団子
茹で上がったら容器にきな粉と砂糖を入れ、団子にふりかけてまぶす。
□みたらし団子(醤油だれの作り方)
①砂糖と片栗粉をよく混ぜて、水・醤油・みりんを加えて弱火にかける。
②①が沸騰して約3分弱火で煮詰める。
誰が透明になったら出来上がり♪
団子にかけて、いただきます。
まとめ
だんごを作ろうと準備をしていると、娘が「これもお団子に入れようよー!」と近くの原っぱでよもぎを摘んできてくれました。
「春だねえ」と言いながら、急きょお団子によもぎも混ぜることにしました。
それにしても、これよもぎ?という葉っぱも混ざっていたり、もう少しきれいな葉っぱがあったでしょう?…と思うところはありましたが、ここは大人としてお口にチャックです。笑
私を喜ばせようとせっかく摘んできた子どもの気持ちを、踏みにじってはダメですよね。
よもぎはよく洗って、重曹を入れて沸騰させたお湯でさっと茹でます。
そのあと10分くらい水にさらして、包丁でみじん切りにして一部のお団子に混ぜました。
このお団子は添加物が入っていないため、時間が経つと固くなりやすいので作りたてが一番美味しいです。
美味しく食べるには、遅くてもその日のうちに食べるようにしてくださいね。
中秋の名月の時など、お月見団子にも良いですよね。
買ってくれば便利なお団子ですが、手作りにしか味わえない経験がたくさん詰まったお団子作り。
ぜひ、楽しんで作ってみてくださいね。
おうち子ども教室♡いちご組
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やなぎ あいこ
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