こんにちは。保育士のやなぎです。
離乳食をスタートしてから、お子さんはどんな様子ですか?
[こんな時はどうしたらいいのかな?][こんなに食べこぼしがひどくて、お行儀が悪いのはうちの子だけ?]などと、いろいろと疑問や心配なことが出てきているのではないでしょうか?
目次
初めての離乳食|悩み(初期・中期・後期・完了期)
今回は、ママたちの離乳食の悩み相談で多かったものをご紹介していきますね。
1.離乳食を開始してから、遊び食べがひどく困っています。量が多いのかな?
せっかく作った食事をぐちゃっと手づかみされ、口に入れるよりはこぼしている方が多いつかみ食べ。
キレイ好きママには考えられないほどの、食べ物の残骸でべちゃべちゃぐちゃぐちゃの惨状に「もーう!」と叫びたくなった方、またはとっくに叫んだわよ!という方も多いのではないでしょうか?
子どもにとって食事も学び
食べ物を手で触って確かめて、これはなんだ?と実験中。
気が向いたときにお口に入れます。
[食べ物はおもちゃじゃない]ことがわかるのは、もう少し先。離乳食の時期から2才くらいまでは、食事の時間は汚れるのを覚悟でいきましょう。
ちゃんと食べて欲しくてイライラするかもしれないけれど、子どもはこぼして汚しながら食べる楽しさを学んでいきます。
子どもがもし野菜を手に持っていたら、「これは、にんじんだね」「これはかぼちゃだね。あまくておいしいよ。モグモグ。」と言葉にして、実際にママが自分の口に入れて食べる真似をしてもいいですね。
全部親がスプーンを子どもの口に運び、子どもは手足を全く動かさず口だけ小鳥のように開けて食べてくれれば、汚さずには済むしストレスもないかもしれません。
しかし、子どもの主体性は育たず自分で食べよう!という意欲をなくしてしまいます。そうなったら失うものは大きいのです。
主体性のある意欲的な子どもを育むには、期間限定だと思って乗り切りましょう。
好きなように食べさせてあげていれば、早くしっかり食べられるようになる
保育園の子どもたちを見ていてつくづく思いますが、確かにつかみ食べや遊び食べが激しい子は食べこぼしも多いし、汚すし手もかかります。
でも、意欲的にスプーンやコップに挑戦するし野菜も食べるので、受け身になってお口をアーンと開けて保育士に食べさせてもらっていた子よりも、早く上手にスプーンやコップを持ってよく食べられるようになっていることが多いのです。
マナーよりも、楽しいね!おいしいね!と感じる体験をたくさんさせてあげたいですね。
2.離乳食の時はいつも食べこぼしがひどく、掃除が大変です
せっかく作った離乳食が床に散乱していると、どっと疲れてしまいますよね。でもそんな時期は子どもの成長と共に少なくなる期間限定の悩みです。少しでもストレスが少なくなる対策をしましょう。
離乳食の食べこぼし対策(椅子など)
・食事の時は子ども用の椅子に座らせる
食事中に立ったり動いたりせず食べることに集中できるよう、子ども用の椅子に座らせてあげることは大切です。
[ここに座ったらごはんの時間]と、子どもにも食事の時間をしっかり定着させてあげることができ、食べこぼしも少なくなります。
*もちろんまだひとりでお座りできない離乳食を始めたばかりの赤ちゃんは、お膝の上に座らせて食べさせてあげてくださいね。
・ハイローチェアの場合
ハイローチェアなど柔らかい布素材の椅子の場合は、食べこぼすたびにカバーを洗濯をしていたら大変ですよね。
我が家では、離乳食の時期になったらハイローチェアの上にビニールコーティングの布をかぶせていました。
ベルトの部分にはテキトーに穴を開けて、ちょうど良い大きさにザクザク切っただけの安易なカバーでしたが、ビニールコーティングされているので食べこぼしてもサッと拭けて便利でした。ビニールコーティングの布は、安価ですし大体の手芸屋さんに置いてあります。
*わかりづらいですが、下記の写真のような感じです。
ハイローチェア用のカバーもいろいろあるようですね。→コチラ
・食事中は下着や汚れてokな服を着せる
シミになっても良いような食事用の服を用意しておくと良いかも。
・簡単に洗い流せるタイプのスタイ・エプロンをつける。
ナイロンやポリエステル・シリコン素材の食事用スタイ。(こうした素材のスタイを嫌がる子もいます。嫌がったら、布タイプのスタイやタオルを敷くなどする)
・子ども椅子の床には新聞紙やレジャーシートを敷く
レジャーシートの上に新聞紙を敷けば、新聞紙ごとくるくると丸めて捨てられるので、楽チンです。
・食べている姿や食べこぼしている姿を記録する♪
離乳食の時期はあっという間。
どれだけ汚してくれちゃうかな!?こうなったら汚してしまった状態を、写メに撮ってみるのもオススメです。写真を帰宅したご主人に見せたり友達に送ったりして、成長を笑い合うのも良いですね。
何年か後には、大変だったけど可愛かったなあ…と、とても懐かしい良い思い出になるでしょうね。良かったら、おうち子ども教室のコミュニティに写真をお送りくださいね。
3.初めての離乳食の悩み第1位は[食べない悩み]
食べてくれないと栄養面も気になるし、同じ月齢のお友達の子はなんでも食べるのになんで我が子は食べないんだろう?そんな悩みを持っているのは、あなただけではありません
詳しくはこちらの記事をご覧くださいませ。→ 離乳食初期からの進め方・食べない悩みについて
食事中に立ち歩いて遊び食べします。どうしたらいい?
1才〜2才代になるとますます好奇心旺盛になるので食事中もあれこれ気になってしまい、食べている最中も席を立って、立ち歩きしながら食べるので困ってしまいますとの悩みが増えてきます。
離乳食の量が多くない?そもそもお腹が空いていない?
おやつをあげすぎたり、お腹が空いていないことはありませんか?もともと食にそんなに執着しない子もいます。
大人もなるべく席を立たず、できれば一緒に食事をする
ママやパパが、せわしなく立ったり座ったりすると子どもも気が散ってしまいます。なるべく席を立たなくて済むように準備しておき、一緒に[おいしいね]と会話しながら食事を楽しみましょう。
テレビやスマホ・タブレットを消す
テレビなどが付いていると、気になってしまいます。大人がスマホなどを見ていても気になるもの。食事中のルールとして、食事中はなるべく消しましょう。
席を立ってしまったら、[もうごちそうさまね]と声をかけて一旦片付ける
椅子から立ったら、食事はおしまい。決して怒らずに普通に声をかけること。
基本的には椅子から立ったら食事は終わりと伝えていきます。
席を立ってごちそうさまをしたのに、また食べたいと訴えてきたら?
[食事は椅子に座って食べるもの]なので、「まだ食べるなら、お座りね」と椅子に座るように促していく。
あまりにも立って遊んで戻って食べて…を繰り返すようなら、怒らずに[ごちそうさま]と食事を片付けてしまいましょう。
これは家庭の考え方にもよりますが、個人的にはこの1〜2才頃の多少の食べ歩きは厳しくしすぎずに認めてあげても良いかなと思います。
食事時間は20分〜30分で切り上げる
子どもの集中力はとても短いので、進んで食べていれば良いのですがあまり食は進まないときに無理に食べさせずおしまいにしましょう。
離乳食を食べず栄養的に心配なら、おやつに野菜やおにぎりを
おやつの時間にビスケットなどではなく、小さめのおにぎりや焼き芋など栄養のあるものを食べさせてあげましょう。
上記のようなことを数回繰り返しただけでは、食事は椅子に座って食べるものと理解するのは難しいです。
これを何十回も繰り返すうちに少しずつ食事中は座って食べるようになっていきます。3才くらいになれば、だいぶ理解して食べられるようになってきますよ。
初めての離乳食の作り方|食材・野菜について
米・ごはん:米1:水10の割合で炊いた10倍粥を、すり鉢などで滑らかになるまですりつぶす
根菜類(かぼちゃ・サツマイモなど):柔らかくゆでて、すり鉢などで滑らかになるまですりつぶし、お湯で伸ばしてトロトロのペースト状にする
葉物野菜(小松菜やほうれん草など):柔らかい葉の先だけを選び、すり鉢などですりつぶしお湯で滑らかになるまでのばす
豆腐:ゆでてから、すり鉢などで丁寧にすりつぶしてお湯でペースト状になるまでのばす
白身魚:熱湯でしっかりゆでて、すり鉢などですりつぶし、お湯で滑らかになるまでのばす
離乳食のまとめ
遊び食べ・食べこぼし・立ち歩き食べについて、いろいろ解消法をご紹介してきましたが、子どもが10人いれば個性も10通り。
残念ながらすべての子どもに当てはまる魔法のような方法はありません。
その子にとって一番合う方法を知っているのは、子ども自身。子どもをよーく見ていれば、その子にとって心地いいことを見つけてあげられます。
ぜひ、食事のじかんを楽しんでくださいね。
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おうち子ども教室♡いちご組
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やなぎ あいこ
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