こんにちは、保育士&看護師のいいだです。
お天気のいい日はピクニックへ♪子供がいると、こんな予定も楽しいですね。
普段食の細い子だって、お家では「じっと座って食べなさい!」って怒ってばかりの食事の時間だって、お外に行ったら心も体も解放されます。
ちょっとこぼれたってまぁいっか。たくさん遊んでお腹もペッコペコ!
朝からお母さんが作ってくれたお弁当を持っていくのもいいけれど、時には子供と一緒に作って出かけてみませんか?
え?もうお料理?うちの子まだ2歳です!
そんな声も聞こえてきそうですが、大丈夫大丈夫。
小さくたって離乳食が終わり、たいていのものが食べられるようになったり、お話がわかるようになったらできることありますよ。
今回は、1歳後半、2歳ごろの「なんでもやりたい」時期の気持ちもちゃーんとくんで、親子で簡単クッキング♪です。
自分たちで食べるから、完成度もご愛嬌。まずはお母さんの真似っこから楽しんで始めていけたらいいなと思います。
ではでは、小さなお子さんも一緒に「初めてクッキング」スタートです!
目次
1. お手伝い準備「身支度」から始めよう
赤ちゃんて、離乳食が始まって、ハイハイやつかまり立ちが始まるとすぐにキッチンに行きたがりますよね。
お母さんがトントントンとお野菜を切っている音、美味しそうな香り。
「キッチンは女の城」なんてことも聞いたことがありますが、子供にとってもまさに「憧れの場所」なんですね。
でも、いそいている時、熱いお鍋を使っている時なんかは「ここは入っちゃダメ。あっちいっててね」ってなっちゃうものです。
例えば日曜日の朝、平日予定のないお昼間、こんな時は時間も気にせずゆっくり一緒にお料理ができるかも。
まずは、こんなお母さんが「イライラしない」であろう、余裕のある時、子供とゆっくり向かい合える時間から始めてみましょう。
1-1. 子供の気持ちを受け止める
クッキングといっても、包丁をもたせ、お鍋にお湯を沸かして・・・は危険が多くまだ先です。
まずは、この時期の「やってみたい」「できるかも」の気持ちを満足させる内容からスタートです。
普段の子供の動き、遊びをよくみてみましょう。
物を掴む、握る、押す、紙を破る、殴り書きをする、お水をかき混ぜる、投げる・・・手の動き一つを取っても、随分とできることが増えてきたことがわかります。
でも例えば右手と左手を使い分けてピアノを弾くといったように、左右の手を使い分け、違う動きをすることは難しいと思います。
この辺りから、子供ができる動きで成り立つお料理を考えていきます。
難しい課題を与え「こうやったら?あーやったら?」「あ!危ない」では子供も楽しくありません。
できる動きをクッキングに置き換えて「お料理できたね!」こう納得して満足なお顔が見れたらしめたもの。そんな内容を考えます。
子供は褒められること、認められることが大好きです。
そうやって自分は家族の一員なんだ、家族に喜んでもらえた。と、達成感とともに自己肯定感も育まれていくのです。
まだまだお手伝いに毛が生えたようなものだけど、あえて「親子クッキング」と呼んで、スタートです♪この子ができること、一緒に考えていきましょう。
1-2. カタチから入ろう
お料理をする時、では何から準備していきましょうか。
私たちの子ども教室では、まず「エプロンと三角巾」を持ってきてくださいね。とお話しします。
え?まだエプロン持ってないわって方もいるかもしれません。
もちろん、本格的なお料理ではないので、衛生面というより、「形」から入る。の方がメインかもしれません。
でもね、大人が思っているより「エプロン」つけた、「三角巾」被った。は子供の憧れの姿。俄然やる気が湧いてきます。
なければ大きめのバンダナに頭を通す紐をつけて被るだけでもいいし、頭にバンダナを巻いてあげるだけでも立派なちびっ子シェフの出来上がり♪
普段は手洗いが苦手な子供だって、「お料理する人はみんなお手てピッカピカにして、バイキンバイバイってするんだよ」ってお話しすると、なるほどーとでも思うみたい。
みんな素直に手洗いをしてくれます。
料理の前には手を洗う、清潔に身支度を整える。こんなことを伝えていくいいきっかけにもなりますね。
2. 親子クッキング「サンドイッチ」スタート
では、先ほどの小さな子供でもできる動きを考え、今回のクッキングは「サンドイッチ」を作ります。
こんな時でも、絵本大好きな私たちは、まず先に絵本を読むことから始めますよ。
題名:サンドイッチ サンドイッチ 作: 小西 英子
出版社: 福音館書店 本体価格: ¥900 +税
ページいっぱいに書かれた卵にキュウリにハム、そして出来上がりの「サンドイッチ」。
これは作る工程が丁寧に描かれ、思わず「お腹すいたー」ってなっちゃう絵本。読んだら大人だって絶対に食べたくなります!
前の晩に読んで、「明日○○ちゃんも一緒に作ってみようか」そうお話ししてあげてくださいね。
次の日が来るの、待ちどうしいなぁ♪ いい夢見れるね♪ の、いい夜が過ごせると思います。
2-1. サンドイッチの準備
今回は、幼児食が始まったばかりの子でも食べれる素材で2種類のサンドイッチを作っていきたいと思います。
主食系サンドイッチ「かぼちゃサンド」と、スイーツ系サンドイッチ「バナナサンド」です。
普通におかあさんが切ったお野菜を乗っけていくだけのサンドイッチでも楽しいのですが、今回はあえて「料理した」と満足できるように…
普段お母さんが使っている「本物」のボールにスプーン、バターナイフなどに触れさせる経験をさせてあげたいなと思います。
子供は待つことができないので、下ごしらえは先に済ませちゃってくださいね。
では準備を説明していきますね。美味しいのできるかな??
2-1-1. 用意する食材・もの
○サンドイッチ用のパン1斤 ○かぼちゃ(使用は4分の1程) ○バナナ(使用は大きめ1本程度)
○作業ができる大きめのお皿 ○大きめのボール(今回は見えやすくするためにガラスのボールを使っていますが、おうちではステンレスの方が重たくないですし、落としても割れないので安全です)
○マッシャー ○大きめスプーン ○バターナイフ
2-1-2. お母さんの下ごしらえ
熱いものは火傷をする恐れがありますので、下ごしらえはクッキングをする30分ほど前には終わっていると良いですね。
かぼちゃは皮ごと3cm大にカット、ひたひたのお水で串がスーッと通るまで煮てボールに移しておきます。(砂糖などは入れなくて大丈夫、素材の味だけ作ります)
2-3. 子供と一緒にクッキングのレシピ
作業する場所は、キッチンは他にも危ないものが多いので、ダイニングテーブルの上でやった方がやりやすいです。
テーブルの上に、出来上がったかぼちゃのトレー、バナナのトレー、バターとバターナイフ、ボールとマッシャー、と要るものだけをわかりやすくセットして並べてスタートです。
2-3-1. かぼちゃをマッシャーで潰す
まずは柔らかくなったかぼちゃを大きめのボールに入れ、マッシャーで潰します。
お母さんはボールを抑えて、子供はトントン上から潰す。形が崩れていく姿、ペースト状になっていく姿に夢中になること間違いなし!
最初はお母さんが手を添えても良いですね。乱暴な動きをしても飛び散らなくて良いように、ボールは大きめのものを使うことをお勧めします。
皮もゆがけば柔らかくなります。栄養満点ですし、グリーンのアクセントにもなりますね。まとめてペースト状にしちゃいましょう。
2-3-2. バナナの皮をむく
幼稚園に入るとリンゴもバナナも皮を剥いた状態で出て来るもの。と思っている子が多いことに驚きます。
食材の元の形、姿を知って初めて食べ方を考えられます。今回は、むくところから一緒にしてみましょう。
芯のところは硬いのでお母さんがめくって、「あとは引っ張るだけ」を子供と一緒にすると良いと思います。
大きめバナナなら、手でちぎっても良いし、お母さんが2.3個に切って、潰しやすい状態にしてあげてください。。
2-3-3. バナナも潰す
こちらもマッシャーで潰します。離乳食のようなペースト状になったら完成
2-3-4. 具材を塗る
ではパンに具材をのっけていきます。大きめのスプーンを使っても良いです。
この作業は、お絵かきで殴り書きができたらできる動きです。
具材をすくって、のっけて塗る。たくさんおくとこぼれるし、パンが破けちゃう!
「塗る」と言ったこれだけのことに、実はたくさんの学習と細かな動きが入っていることがわかります。
真剣な表情をしている時は、少々破けようが、こぼれようがそっと見守ってあげてくださいね。
お母さんは見守り隊に徹し、できない時だけ手を添え、一緒にやってあげると良いですね。
2-3-5. はさんで完成「サンドイッチ」の完成
では、王道の食べ方で。もう一枚のパンで挟んで…ぱく♪
2-3-6. くるくるまいて「うずまきサンドイッチ」の完成
お次は1枚のパンに具材を置いたものを端からぐるぐる巻いていきます。
最後はお母さんが真ん中を斜めに包丁でトン!
くるくる巻いたら「うずまきサンドの完成♪」お弁当に入れたりしても可愛く、見栄えが良くできますね
2-3-7. 型抜きペタペタ「お花型サンド」の完成
粘土遊びをしたことがあるお友達は「型抜き」もできます。
クッキー型の少し大きめのものがあれば出して見ましょう。星型・ハート型…一口大なので食べやすいし、パーティにも良いですね。
2-3-8. 簡単サンドイッチの完成!
全種類並べたらこんな感じになりましたよ。
型抜きしたパンはお花や星型も可愛いですが、実はこの穴あきパンも大人気。耳もついていたら一緒に食べちゃいましょう。
こういった作業は出来上がりが「形」で目に見えてわかるので、子供も大喜びです。
ここで、子ども教室で実際にやった時の親子の姿をご紹介します。
どの子も興味津々で取り組んでいます。みんないいお顔してますね。
普段かぼちゃ嫌いな子供も美味しい!って食べてくれる姿がたくさん見られましたよ。
2-3-9. 残ったかぼちゃとバナナの使い方♪
今回もちょこっとずつかぼちゃとバナナが残ってしまいました。
まずバナナはヨーグルトやイチゴなどと一緒にミキサーへ入れてスムージに。
かぼちゃはラップを広げ、スプーンで一口大のかぼちゃを乗っけて、くるくるっと丸めると…簡単茶巾しぼりの完成♪
ちょっとお野菜が足りないとき、お弁当のおかずにもぴったりなので、私は冷凍保存しちゃいます。
バナナもかぼちゃも素材だけで十分甘みもあって栄養満点、いい食材です。残すことなく使えますね。
3. 素材は重要、おすすめ「よつ葉バター」
今回は味付けも何にもしない「素材そのもの」を潰して塗って、サンドイッチにする。と言ったクッキングをしました。
どうしてもの時はありますが、離乳食が終わったばかりの子に、ハンバーガーや、添加物が入った加工品はなるべくなら避けたいですよね。
まだ味覚を育てている時期、食べるものにはもうしばらく気をつけたい!。
そこでおまけに「バター」の紹介をしちゃおうと思います。
今回サンドイッチを作る時に「塗る」という動作があったのですが、これは私が2人の子育てをして、子ども教室でたくさんの子供を見てきて、一番簡単な楽しいお手伝いかなぁって思う動作なのです。
幼児食が始まると、「ジブンで」が増える時期、食べることもジブンでしたがるので朝食などを親子で一緒にとることもできるようになってきます。
そんな時に、サンドイッチまではいかなくてもできる簡単なお手伝いクッキングそれが「バター塗り♪」
うまくいったら子供が塗っている間に大人のコーヒーを入れ、目玉焼きを作り・・・といった憧れの?朝食作りの時間になります。
ただ、この時に気になるのが「バター食べすぎたら体に悪そう。塗りすぎたらどうする?ベトベトそこらじゅうが汚くなるんじゃない?」って心配。
確かに、さっきのかぼちゃのように「こぼしても良いからたくさん乗っけてみたら?」とはいかないのがバター。
多分バターといってもたいていのご家庭にあるのは「マーガリン」なんじゃないかな?と思います。
マーガリンの裏を見てみると・・・
たくさんの添加物が。うーん成分的にもこれでは好きなだけ塗ってね、は言い難いものです。
長くなりましたが、そんな時に個人的にオススメしたいのは「よつ葉乳業のバター」なんです。→よつば乳業
容器の大きさも手のひらサイズで小ぶり。
裏を見てみると、入っているのは「北海道産生乳」「食塩」のみ!
このバターに出会ってから我が家はこれのみなのですが、なかなか良いもの見つけたかもって思っています。
100gと小さくって、少々高め(定価:税込295円)ですが、マーガリン買っても使い切るってことをこれまでしたことがなかったし、何よりベタベタにならない美味しいバター♡
そうなんです、これは食べきって容器を洗った時にわかるのですが、油成分が入っていないからか、食べ終わった後食器を洗うのと同じように洗うだけですぐにピッカピカになります。
マーガリン容器を使い終わった後も、洗って捨てようとしたことはありますが、スポンジのベトベト感、半端ありません。
が、これはちゃちゃっと洗えてスッキリ。添加物が極力入っていないって、こういうことなんだなぁって思います。
空っぽになった容器は子ども教室でも、ままごとの食材入れとして、子供達に大人気の「おもちゃ」になっていますよ。
他にも、バター以外で手作りのジャムなどを塗ってもらうお願いしても良いですね。
ただ、いくら添加物が入っていないといっても、食べすぎはダメです。
まだ塗る量を調整できないうちは、小さな器に取り分けて「これだけ塗ってね」で、適量を教えてあげるのも一つかなと思います。
小さなうちから、少し体にも気を配って食材選びもできたら良いな。と思って、お気に入りバターのご紹介でした♪
4. さぁピクニックへ
おまけもありましたが、最後はできたサンドイッチ、どこで食べる?です。
時間があったら、一緒にお弁当箱に詰めて近くの公園にお出かけできたら良いですね。
そこまでは…という時は、レジャーシートを出してお部屋の中でピクニックごっこ。またはベランダピクニック♪がオススメです。
「いつもと違う。」は子供にとって大きな冒険をしているようなワクワク時間です。
遠くまで出かけなくっても、高級食材を買って来なくっても「食べるの楽しい」って引き出せることはたくさんあります。
自分で作った満足感。美味しいねって認めてもらえた達成感。いつもと違う環境で食べることでの食欲倍増!これが一番です。
お片付けも最後まで。キッチンまで運ぶこと、机の上を拭くこと、落ちたものを拾うこと。
こうやって、食べることを、「作る前から片付けるまで」の一連の流れで伝えていけたら、たかがクッキング、されどクッキング!
小さな頃からやってみること、とっても価値があるんじゃないかなと思っています。
5. まとめ
今回は子ども教室の1歳・2歳の子どもたちの様子も交えて簡単親子クッキング♪をお伝えしました。
クッキングっていうと、難しい、危ないなどと思ってしまうかもしれませんが、普段の子供たちの姿をよく見てみると、その時々の成長に合わせてできることって実はたくさんあります。
教室の子供たちも「クッキング」の時間は大好きな時間。
今日はクッキングって日には、いつにも増して自由遊びでのおままごとにも力が入りますし、朝からみんな大張り切りです。
大人の日常の姿、料理やお掃除、お買い物。どれも子供たち、「自分でもやってみたい」「私だってできるよ」って思っています。
小さな頃から、できるところを認め、一緒に楽しんで成長を見守っていけたらいいなと思います。
早速パンにバターを塗るところから始めてみてくださいね♪
おうち子ども教室♡いちご組
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