こんにちは。飯田です。
小さな赤ちゃんだった子がもう1歳。おすわりができ、ハイハイを始め、つかまり立ちや歩き出した子もいるかもしれませんね。
泣くか笑うかの赤ちゃん時代を経て、あーあーおしゃべりしたり 指差しで意思を伝えたり、「まんまんまん…」少し意味ある言葉を話し出し、心も大きく成長したこの1年。そして、まだまだ成長著しいのが1歳代の姿です。
教室でも興味がある絵本を前にすると じーっと食い入るように見たり、一緒にお尻をおフリフリしながら「なりきって」楽しんだり、絵本の時間をとっても楽しみに過ごす子どもたちの姿が見られます。
今回はお誕生日のプレゼント選びにも役立つ 1歳の育ちにぴったりのおすすめお絵本を教室での子供達の姿や、我が子1歳の頃を思い出しながらご紹介していきます。
目次
1.1歳の育ち(食べる・動く・興味が広がる)
おすわり、ハイハイ、つかまり立ち、あんよ。この流れを通し、赤ちゃんの視野は高くなりグンと広がります。
離乳食も進み、オッパイを楽しみつつ、飲んだり食べる喜びを感じ「食」への興味がわいていきます。「まんま」「いただきます」などの言葉や動作が出てくる頃です。
なんでも自分でやってみよう。探究心も旺盛で、ものをつまむ、引っ張る、投げるなどの大きな動作が見られます。
欲しいもの、知っているものを見つけると「あっ」「あっ」と指差しをして意思を出します。嫌な時には泣いたり「いや」と表現します。
「パパ」「ママ」「ワンワン」「ブーブー」と少しづつ語彙が増えていき また嬉しい時は笑顔、悲しいと泣き顔と、喜怒哀楽の表現が豊かになっていきます。0歳に続き、心も体の動きも発達が著しい時期と言えます。
2.おすすめ絵本【少しづつ絵本の世界へ】
物語に入る前に、まず絵本の世界にどっぷり浸からせてあげてください。この頃の子どもの五感に届きやすい「擬人化」「擬態語」を使った絵本、視覚に訴える絵などがキーワードになってきますので、順番に見ていきますね。
2-1.「もの」への興味を引き出す絵本
指差しがはじまったら、「そうね、これは○○ね」そう言って、一緒に理解を深めてあげると物の名前、言葉を覚え始めます。
小さな子には誰かが持っているリンゴより、ページいっぱいに描かれたリンゴの方が視覚に訴えかけやすいと言われます。また、早い段階から「目」の動きを注視するという特徴がありますので、擬人化された 物に「目」がついている絵本なども好みます。
のりものいっぱい 柳原良平作 こぐま社 本体800円
たくさんの乗り物にはちょっとおとぼけ顔に見える「目」がついています。この「目」がいい役目をしているのみたいで、その表情で親しみが湧くようです。
大人でもなじみの少ないタグボートや大型客船。まだまだ知らない乗り物がたくさんあるね、すごーく大きいんだね。子どもの世界が広がりますね。
最後は「のりものいっぱい のりたいな~」と、すべての乗り物がページいっぱいに描かれていて「今日はこれ乗りたい」「ママはこれがいい」なんて親子で乗り物の取り合いっこ。バイバイではなく、「いってきまーす!」と出発して終わるところもワクワクして素敵なページです。
『やさいだいすき』『おうちのともだち』と、同じように野菜やおうちで使うお鍋や冷蔵庫に「目』がついている絵本もあります。こちらも生活に密着した「もの」ですので、赤ちゃんには親しみやすいようですよ。
さてさて、次の絵本もまたまた柳原さんの絵本です♡
できるだけシンプルに。だけれど訴えてくるものがある…柳原さんの絵本は共通して『赤ちゃんの好き』が詰まった絵本なのだと思います。
かおかおどんなかお 柳原良平作 こぐま社 本体800円
ページごとに 泣いたかお、笑ったかお、怒ったかお、困った顔いろんな表情のお顔が出てきます。最近小型のボードブック版も出ました。これなら小さいのでお母さんのカバンに入れて持ち運びもできますね。
小さなおててでページをめくり、一緒に怒ったり笑ったり困ったお顔をしたり…喜怒哀楽の「感情」を「表情」で伝えるって シンプルですが、実は奥深い本だなぁって思います。親子で真似っこも楽しいですよ。
2-2.ことばのくりかえし
がたんごとん がたんごとん 安西水丸作 福音館 本体800円
がたんごとんがたんごとん ページをめくるたびに「のせてくださーい」とやってきたのは、みんなが大好きなばななさんやりんごさん。がたんごとん みんなで向かった先は??ストーリーのある絵本の導入に 身近な食べ物や動物が出てくるので馴染みやすいお話しです。
「がたんごとん がたんごとん ざぶんざぶん」も人気♪どちらも擬音語が続き、赤ちゃんの興味を引き立てます。先ほどの『のりものいっぱい』と同様、汽車には「目」がついています。
もこもこもこ 谷川俊太郎さく 文研出版 本体1300円
不思議な言葉遊びの絵本といえば「もこもこもこ」
大人には摩訶不思議な言葉と絵が続きますが、子どもの想像力は無限大だなぁと感じる絵本。強弱をつけて呼んだり、速さを変えて呼んだり、あえて淡々と読んでみたり。
少し大きな絵本ですが、ゆっくりページをめくり、世界に入り込むにはいい大きさなのかもしれませんね。
2-3.本物を伝えたい時に
どうぶつのおやこ 薮内正幸 福音館書店 本体800円
「にゃんにゃん」と猫に興味を持つ子がいたり、初めて行った動物園でたくさんの動物に感動するのもちょうど1歳を過ぎたころではないでしょうか。
動物画の第一人者と言われる籔内さん、写真よりも鮮明に まるでそこにいる様な…そんな言葉がぴったりの絵本です。動物の親子の息遣いまで聞こえそうな絵が ページいっぱいに描かれています。
キリンは絵本を縦にして見ます。遠くを見つめるお母さんの目はサバンナで可愛い我が子を敵から守る愛情と強さを感じます。
文字のない絵だけの絵本ですが、本物を見た様な、そんな反応が見られる絵本ですよ。
2-4.一緒に遊べる絵本
だるまさんが かがくいひろし作 本体800円
みんなが大好きだるまさんシリーズ。だるまさんが主人公のこの絵本、お家で読むときはお膝の上に乗せて一緒にゆらゆら揺れながらリズムをつけると楽しいですね。こどもたちのだいすきな擬音語・擬態語。動き、響き、動作が一つになって笑顔になれます
教室でご紹介しても「だ・る・ま・さ・ん・が…」と一緒になりきりポーズをとってくれる赤ちゃん続出!絵本で遊べると言ったらこの絵本で間違いなしです♪
他に「だるまさんの」「だるまさんと」もあります。3冊セットでプレゼントにもおすすめです♪
ぴょーん まつおかたつひで ポプラ社 本体780円
こちらも絵本と一緒に動いて遊べます。絵本を縦にしてめくるのも面白いところ。
一緒にぴょーんってジャンプ! え?お魚さんも飛べるの??かたつむりは??そんな驚きページもあります。あっちからもこっちからも「ジャーンプ」って声が聞こえてきますよ。
お母さんが両脇を支えてジャンプ!高い高いのような遊びが絵本と一緒に楽しめます。
3.プレゼントにはしかけ絵本や布絵本 定期購読もおすすめ♪
音がなったり、ポップアップで飛び出してきたり、喜ぶ顔が目に浮かびます。特別なお誕生日やクリスマス、プレゼントにはしかけ絵本もいいですね。
おめでとうのももんちゃん とよたかずひこ 童心社 本体2000円
引っ張ったりめくったり、しかけ絵本は赤ちゃんの大好きがたくさん詰まっています。ただ破れたり、痛んだりがちょっと心配…そんな時は「お誕生日」の特別にプレゼントしてみましょう。
どんどこももんちゃんシリーズの特別バージョンです。最後は「おめでとう」「おめでとう」とたくさんの「おめでとう!」が聞こえてきますよ。
1歳のお誕生日はお母さんも特別ですね。お母さんが読んでも、みんなから「頑張ったね、おめでとう」そう言ってもらえているようなほっこりできる絵本です。
はいはいをしている赤ちゃんももんちゃんが主人公のこの絵本は、シリーズで大好きなお友達もたくさんいます。
いただきますあそび きむらゆういち 偕成社 本体680円
こちらも「いないいないばぁあそび」や、「ごあいさつあそび」などシリーズものの1冊です。
しかけ絵本の中でも「めくる」ことがメインの仕掛けで、赤ちゃんでも扱いやすいと思います。
幼児食への移行期に「いただきます」と美味しそうにご飯を食べる猫のみけや小鳥のピーちゃん。一緒になって「いただきます」ってできたらいいですね。生活と密着しているのも面白いのだと思います。
こどものとも0,1,2シリーズ 福音館書店 本体420円
「赤ちゃんがいい気持ちになる絵本」をコンセプトに毎月1冊、いろんなジャンルの絵本を 角を丸くし、口に入れても無害な紙とインクを使用するなど、安全性にも配慮したボードブックで1冊づつ発売されています。
「こどものとも0,1,2」の中で特に人気のあったバックナンバーは、ハードカバーの上製本にして「0.1.2.えほん」として刊行されています。(値段も800円と高くなります)
絵本選びはついついお母さんや大人の嗜好で選びがちです。たくさんの作者によって、色や形の絵本、動物や乗り物の絵本などが毎月発売されますので、大人の好みに左右されないで絵本に出会うことができます。
「何かいつもと違う絵本を」そんな時にこの絵本を選んでもいいかもしれません。意外と子供のお気に入りが見つかるかもしれませんね。
お誕生日におばあちゃんから1年分の定期購読を頼んでもらったって方もいました。毎月「おばあちゃんからプレゼントが届く」そんなプレゼントもありだな♡と思います。
最後に我が家にもこちらで出会ったベストセラーがありますので 0,1,2えほんの中から1冊ご紹介します。
「かんかんかん」 のむらさやか作 福音館 本体800円
真っ黒な表紙に最初はびっくり。でもこの絵本、バックが黒なのでメインの絵?写真?が目立つし、リズミカルな言葉のくりかえしも楽しいようで、子どもがいつも「読んで」と持ってきた絵本でした。
「かんかんかん♪」という踏切の音、「○○列車が通ります♪」のアナウンスは 是非リズミカルに読んでくださいね。期待感と共にワクワクしながらページが進みますよ。
…先入観はダメだなぁって思った10年ほど前のお話しでした。どんな絵本も親の価値観を押し付けないで選ぶことが いい絵本に出会う上で大切なんですね。
4.まとめ
いかがでしたか?1歳になりたての赤ちゃんともうすぐ2歳になるお子さん。ひとまとめに1歳というには難しい気もしますが、同じページもその時の気分、成長によって感じ方も楽しさも違います。
まだまだ投げたり食べたりをする年ですので、少し乱暴に扱っても大丈夫な様にハードブックを選ぶのもいいですね。
どんな絵本がいいのかわからない、そんな時は図書館に行ってあれこれ試して反応が良かったものをお家に揃えてもいいと思います。
絵本は親子の絆、コミュニケーションを深めます。子どもとの生活と絵本を比べて「この前乗った電車」「さっき食べたご飯」とお話しをしながら絵本の時間を楽しんでもらえたらと思います♡
おうち子ども教室♡いちご組
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